プランクトンのパラドックスとは!?

プランクトンのパラドックスとは!?

皆さんは、パラドックスと聞くと、どういったものを思い起こしますか?

「シュレティンガーの猫」じゃないでしょうか?

あるいは「アキレスと亀」でしょうか?

実のところ、海中に無数に存在しているプランクトンにおいても、パラドックスが存在するそうです。

果たしてどういう、パラドックスだと思いますか?

本日は専門家を思い悩ませる「プランクトンのパラドックス」の謎を紹介させて頂きます。
 

プランクトンのパラドックスとは?

 
それでは、プランクトンのパラドックスとは、どういうものだと思いますか?

海の中には、いっぱいのプランクトンがいます。

ですがプランクトンが生きていくために必要な、光だったり栄養素等の資源においては限られていますよね?

にもかかわらず、海中ではかなりの種類のプランクトンが共存しています。

とはいえ、一般的に見て限られたものをかなりの種で奪い合ったとしたら、競争排除則により絶滅する種が出るはずで、ここまで、いろいろな種が共存する状態でないはずで矛盾が生じるのです。

この状態を「プランクトンのパラドックス」といいます。

この考え方というのは、アメリカの動物学者ジョージ・イブリン・ハッチソンが提唱したのです。

ですがハッチンソンについては、このパラドックスを、海中の環境が変わることや、プランクトン同士の利益の交換や共生関係等により説明可能だとしているのです。

さらにその他にも、いろいろな専門家がこのパラドックスに関しての見解を述べているのです。
 

プランクトンとは?

 
前文で「プランクトン」とされる言葉がこまめに出てきましたが、基本的にプランクトンとはどういうものなんでしょうか?

改まって、尋ねられると説明しようのない人もいるのではないでしょうか?

なので、シンプルにプランクトンに関しまして、再確認しておきましょう。

プランクトンと聞きますと、ほとんどの方は理科の時間に学習したミジンコだったりゾウリムシ等、顕微鏡を使わないと見えないくらいの小さなものを想像するかも知れません。

ですが現実的には、プランクトンには、1m以上のような大きなものもいるとのことです。

そもそもプランクトンとされる言葉というのは、古代ギリシャ語「漂う」「流される」という意味を持っています。

その名前が示す通り、海中を漂いながら動く生き物はトータル「プランクトン」に分類されるそうです。

プランクトンというのは、動物性のプランクトン植物性のプランクトンが存在していて、そのバリエーションというのは、驚いてしまいますが約15万種類!

そこまであると、まだ見ぬプランクトンもいっぱい、いそうですよね。
 

HNLC海域

 
それでは、プランクトンのパラドックスのテーマに戻ることにしましょう。

プランクトンのパラドックスにおいては、ついさっき、紹介したもの限定だけじゃなく、もう一つ矛盾をはらんだ問題があるのです。

まさにそれがHNLC海域というものになります。

それに関しては、絶えることなくかなりの栄養素を含むにも関わらず、植物プランクトンの量が思っている以上に少ない海域のことになります。

代表的な海域においては、東部太平洋赤道域、南極海、北太平洋亜寒帯域があげられます。

普通であれば「栄養分が豊富=プランクトンの量も多い」と考えますよね?

にも関わらず逆の現象が生じているとは、不思議ですよね?

この理由で現在一番有力なのが、「鉄不足」になります。

この説は「鉄仮設」と言われています。
 

鉄仮設

 
この鉄仮設については、1980年代後半にアメリカの海洋学者マーティン博士が提唱したものとなります。

マーティン博士については、この海域というのは、鉄濃度が低いことから、植物プランクトンがあんまり育ってくれないかもしれないと考えたのです。

どのようなことなのかと言えば、外洋の場合では、河川と通じている沿岸域とは違って、鉄の供給手段については、風に乗って運ばれるほかないのです。

具体的に言うと、先ほどHNLC海域として、あげた南極海の場合では、陸地が少なく、さらにその陸地は氷で覆われていて、鉄がまるっきり、供給されません。

またこの仮説を裏付けるため、この海域に鉄を散布する実験をしました。

このことで植物プランクトンの増加が見受けられ、マーティン博士仮設は有力なものとなったのです。

ですが依然として、不明な点も多く、明確には明らかになっていないのが現状なのだそうです。

こういった「多種共存」というのは、プランクトンばかりにマッチすることとは違い、地上の植物や動物等、いろいろなものに当てはまるのです。

地球上という大きなくくりで言ったら、私たち人間も併せて、地球上の全体的な生き物が「多種共存」的とも言えるかもしれませんね。