反物質エンジンの謎

反物質エンジンの謎

SF映画に見られるような宇宙旅行に憧れを持ったことがある人、いたりしませんか?

そのような宇宙旅行が実現してくれるかも知れないエンジンがあるそうです。

その名前とは「反物質エンジン」になります。

それでは、この反物質エンジンというのは、どういうものなんでしょうか?

実現はするのでしょうか?

本日は、反物質エンジンの謎を紹介したいと思います。
 

反物質とは?

 
では反物質というのは、どういうものなのか、カンタンに説明させて頂きます。

物質というのは、宇宙や私たちの身近な所に、普通にあるものの事を表します。

反物質というのは、その逆で、宇宙等に普通にあります物質と反対の性質があるもののことなのです。

物質というのは、原子から作られているというのは、皆さんも学校で習ったのではないでしょうか。

この原子というのは、+の原子核と-の電子で、出来ているのです。

反物質というのはこの逆で、-の原子核と+の電子で出来ているというわけです。

ですが、この反物質というのは、具体的に私たちの身近な所にあるということではありません。

ですが宇宙誕生の時には、反物質を形作る反粒子が、物質を形作る粒子と一緒の数だけあったのではないかと考えられているそうです。

ですが、現在のところ、宇宙には、反物質は見つけ出されていないのです。

もとより反物質が私たちの身近な所にあるとしたら、物質反物質がうち消しあう対象滅とされる現象が生じて、地球は消滅してしまうといわれているのです。

そうなってはいないところから考えれば、地球上だけに限らず、宇宙にも反物質はないと考えられるのです。

実在しない反物質ですが、人工的に作る事は出来るのだと言われています。

現時点での科学は、スゴイところまで発展しているのですね。
 

反物質エンジンの仕組み

 
宇宙旅行を実現させることを望むなら、出来る限り高速で動かせるエンジンの開発は必須になります。

現状においては、最高速度とされているのは、アポロ10号が打ち立てた、時速39.897㎞なのだそうです。

これでも、文句なしに速い気がしますが、皆さんも知っているように、宇宙は途轍もなく広いことから、宇宙旅行を実現するには、更に更に速度上げることが求められるのです。

現在のところ、かなりのところで、宇宙旅行を実現するために、必要なエンジンの仕組みを研究しているのです。

その中の1つが、この反物質エンジンになります。

前述のアポロ10号の速度の場合なら、地球から一番近い恒星にかけて16万5,000年も掛かってしまいますが、反物質エンジンだったら、約10年に至るまで短縮できるのだそうです。

この反物質エンジンというのは、つい先程、反物質とは何かというところにおいても説明した、物質と反物質が打ち消しあう際に放たれるエネルギーを利用するのです。

この反物質エンジンで獲得できる推進力については、驚くことに、光の速さの40%くらいにもなると考えられているそうです。

このことは、かなりすごいと言えますね。

また、反物質エンジンのメリットとしては、用いられる燃料が少なくすむという点もあります。

具体的に言うと、地球から一番近い恒星に行く場合、反水素をわずか17g用意するだけでいいのです。

これは、ものすごい宇宙船の軽量化があり得るのです。

反物質エンジンについては、仕組みそのものは、すごくシンプルなのですが、実現させるには色々な問題点を解決することが求められます。
 

反物質エンジンの問題点①『コストがかかりすぎる。』

 
何よりもまず、コストがかかりすぎるというポイント。

現在のところ、反物質については、スイスのCERN内にある粒子加速器を使用すると作る事は可能ですが、その量というのは、極めて微量になります。

現時点では人工的に作る事が出来た反物質については、反陽子と陽電子を1個ずつ使ってできた反水素のみとなります。

それから、現時点での技術においては、1gの反物質を作るために必要とする時間は驚くことに、10億年掛かるそうです。

それだけでなく、掛かる価格も莫大で、反物質1gを作るためには、約1000億ドル要されるとも考えられます。

円に換算すれば、現在は1ドル約110くらいであるため、11兆円程になってしまいます。

わずか1gに11兆円というのは、ソフトバンクの孫社長でも不可能ですね。
 

反物質エンジンの問題点②『保存が難しい。』

 
コスト等のポイントを克服したにしても、反物質というのは、保存方法においても、厄介な問題をはらんでいるのです。

これは反物質の性質を考慮すると明白ですね。

反物質というのは、普通の物質と触れ合うことで、消滅してしまうようですし、それどころかかなりの破壊力があって、1gのみであっても、原子爆弾と同一くらいの破壊力をうむのだそうです。

現時点では、反物質安全に安定して保存する方法というのは、磁場の中におきまして、捉えるといった方法しかないのです。

現状ではどう考えても、反物質エンジンの実現というのは出来ないと言えるでしょう。

反物質エンジンについては、幻のエンジンではありますが、現段階で実現させるというのはハードルが高そうですね。

ですが実現に向けて、僅かずつ技術は発展しているとのことです。

具体的に言うと、今までは反物質については、保存することそのものが困難だと考えられていましたが、現在では、反物質を保存する方法が取りあえず、みつかってはいるのです。

もとより、反物質を作る事そのものが従前は不可能だったのですが、現在ではコストと時間は掛かる事になりますが、作れるのです。

未来においても、技術が進歩したなら、反物質エンジンの実現はできるのではないでしょうか。