近頃では、SNSで写真あるいは動画をアップさせて楽しむ人が増加しています。
何故ならば、スマホの撮影技術がレベルアップして、画質が日々上昇している事も、関係しているかも知れませんね。
そのようなスマホでの撮影技術に扱われている部品が、CMOSセンサーというものになります。
このCMOSセンサーというのは、最近、システムが、大幅に上昇していて、需要が増えているというのです。
そのような中で、シュアのほとんどを占めているというのが、あのSONYになります。
本日はそのようなCMOSセンサーについて詳しく紹介させて頂きます。
CMOSセンサーとは?
CMOSセンサーというのは、スマホあるいは、デジカメといった系のものに、搭載されている「イメージセンサー」といった部品で、目のような役割を持ちます。
近頃では、車載用ということでも、注目を集めているのです。
この原理は1960年代の後半においては、とっくに考案されていたのですが、技術が高すぎて、実用化については、ほとんど至らなかったのです。
ついに実用化となったのは、考案から30年以上過ぎた、1990年代以後のことになります。
前文でCMOSセンサーというのは、スマホあるいはデジカメといった系のものに、使われると言いましたが、イメージセンサーについては、この他に、CCDと言われるものがあるのです。
当初は、CCDの方が、画質や感度が申し分ないということから、積極的に使われていたのですが、CMOSセンサーの改良にて、画質や感度の異なる部分がほぼ、なくなったのです。
結果として、CMOSセンサーのアドバンテージが際立つことになりました。
実のところ、CCDにおいては、受光素子とCCD転送路のそれぞれに、電源が欠かせないことから、消費電力量が大きい、データを読み出す速度が遅いといった欠点がありました。
一方で、CMOSセンサーについては、受光素子とCCD転送路をくっ付いていて、消費電力が少なくて済む、小型化にできる、データを読み出す速度が速いというメリットがあるのです。
そういうことから、2004年においては、CMOSの出荷数が上回るようになりました。
CMOSセンサーの世界シュア
そのようなCMOSセンサーの世界シュアというのは、モバイル用、のみだったら、ソニーが50%、ありとあらゆる用途合わせても42%と断トツにトップなんだそうです。
ちなみに、2位は韓国のサムスンで24%とのことです。
ソニー以外の日本企業においては、パナソニックが1%、キャノン等、それ以外の企業は1%未満と、思うようにはシュアを伸ばせずいるようです。
ソニーは、更なるシュアの拡大に向け、スマホ用のCMOSセンサーだけにとどまらず、車載用のものも強化して、世界シュアを60%に至るまで拡大しようと目指しているのだそうです。
まさにそれが、上手くいったら、依然としてソニーの天下は続きそうです。
なぜソニーのCMOSセンサーは強いのか?
ではどうして、ソニーのCMOSセンサーは強いんでしょうか?
最近では、スマホに搭載されているCMOSセンサーにおいては、高画質で小型なことが不可欠です。
現在では、CMOSセンサーにおいては「表面照射型」の2つが伴い、裏面照射型の方が、画像が鮮やかだとのことです。
ですが、このタイプについては、大量生産が困難で、世界の企業においても、4社のみしか、成功していないとのことです。
そして世界で最初に、裏面照射型の大量生産に成功したというのが、ソニーなのだそうです。
SONYの偉業は、それのみではないです。
ソニーは積層型CMOSセンサーの市場投入においても、世界で初めて成功したのです。
積層型CMOSセンサーというのは、ハイスピードスーパースローモーション等の撮影に強いものになります。
このようにして、ソニーは他社よりも一足先に、小型で画質の良いCMOSセンサーの投入が実現したのです。
ちなみにサムスンがソニーに匹敵するような積層型CMOSセンサーを投入したというのは、1年以上後のことになります。
その期間中に、ソニーは高いマージンあるいはシュアを確保して、費用を落とす事にも成功したのです。
この日数の差が、サムスンからすれば、どうやっても超えられない壁となったみたいですね。
ソニーのCMOSセンサーは、絶対に真似できない?!
かと言って、ソニーの技術を真似して、これまで以上に低コストな商品を作り上げる企業が、生じてもおかしくはない気もしますよね?
ですがソニーにおいては、他社がおいそれとは真似することが、出来ない要素が複数あります。
一つに、ソニーが半導体事業に着手してきた歴史になります。
ソニーは1970年から現在までCCDセンサーの開発を手がけてきたのです。
これを商品化したというのが、「ハンディカム」になります。
それから、90年代にカメラ付き携帯電話が浸透したことを機に、CMOSセンサーの開発に、のりだし高画質化においても、スピーディーに成功したのです。
それ以降は、前の方でも、解説したように、他社に先駆け、裏面照射型、積層型の実用化においても、成功しています。
長期間に亘って、培われた技術の蓄積が現在の結果にむすびついていて、他社が、すかさず真似することができるようなものではないのですね。
この他には、ソニーの際立つ技術を支えるのに、アナログな職人の技がある事も、真似することが難しい理由の一つになります。
裏面照射型の大量生産が困難な理由の一つに、高精度の技術が欠かせないというのがあるのです。
ソニーは、長期間に亘って、培った技術があるからこそ、大量生産が可能となりました。
更にその技術というのは、生産工程だけじゃなく、設備等を、コネクトすることによって、外に漏れないようになっております。
さすが、技術大国日本の企業だということですね。
ソニーはこれから先、車載用のCMOSセンサーの開発に力を入れていきます。
現在のところ、他社とまったく異なるものを開発することを目指して、アイディアを出し技術を磨いているとのことです。
現在に至るまで、モバイル向けのCMOSセンサーに力を注いできたソニーからすれば、大きな挑戦になると思われますが、成し遂げられるように注視したいですね。