今回については「光速」のお話しになります。
「光速の速さ」
このような表現をよく聞くと思いますが、あらためて、光速というのはどういう意味でしょう?
「光速」というのは、具体的に言うと「光が伝わる速さ」のことで光速度とも言います。
真空であったならば、光というのは1秒あたり約30万㎞の速さで進むことから、とてもじゃないが目で追える速度ではないといえます。
ですが、この超越した速さを、仮に人間が手に入れたとしたら..太陽系の星については、どれだけの時間で行くことができるのでしょうか?
非現実的な話となりますが、ちょっとだけ、想像してみたくなるのではないでしょうか?
本日は、地球から光速で他の惑星に移動する事ができたとしたら、どれくらいの時間で移動できるのかを紹介させて頂きます。
目次
- 地球から光速で移動する時間①『まず最初は月に行ってみよう!』
- 地球から光速で移動する時間②『ヴィーナスに会いに金星へ!』
- 地球から光速で移動する時間③『人類移住の候補地火星に飛んでみる』
- 地球から光速で移動する時間④『太陽系一小さい星、水星へ行ってみる』
- 地球から光速で移動する時間⑤『熱すぎるけど太陽まで行ってみますか!』
- 地球から光速で移動する時間⑥『あの巨大惑星木星へ!』
- 地球から光速で移動する時間⑦『太陽系一、異質な土星に会いに行く』
- 地球から光速で移動する時間⑧『水色の天王星へ!』
- 地球から光速で移動する時間⑨『真っ青が魅力的な海王星は距離も真っ青!』
- 地球から光速で移動する時間⑩『もう惑星ではないが…冥王星に会いに行きたい!』
- 光速以上の速さはあるのか?
地球から光速で移動する時間①『まず最初は月に行ってみよう!』
「月」は地球の衛星ですので、空に目をやると手が届きそうなほど、近く感じることと思います。
ではでは、光速で出発です!
1.26秒で到着しました。
瞬きしているさなかに、38万4400㎞も移動してしまったようです。
何と言うか一瞬になります!!
38万4400㎞と言えば、地球9周半ですよね?
地球から光速で移動する時間②『ヴィーナスに会いに金星へ!』
金星に遠征してみることにします!!
・・2分5秒で到着してしまいました。
水の沸騰においては、ほとんどの場合、5分要することから、それ以下の速さですよね。
いくらなんでも、金星に至るまでは、4400万㎞ありますから、数秒というわけにはいかないですが..自動車であれば「32年要する距離」をカップラーメンが出来上がるくらいの時間で進めたのです!
地球から光速で移動する時間③『人類移住の候補地火星に飛んでみる』
いろいろな映画の舞台に扱われた、太陽系きっての人気者「火星」。
地球からの距離については、約7500万㎞で、地球約1800周分になります。
そんじゃあ、時間の発表になります!!
4分16秒で到着しました!
紅茶を入れても、全くもって抽出が終了していないほどの時間だということですね。
そろそろ出来上がったかなと、カップを持って、一口味見した時には、到着になります。
お茶してる場合ではありませんねぁ~。
地球から光速で移動する時間④『太陽系一小さい星、水星へ行ってみる』
水星を2個半並べることで、なんとか、地球1個分レベルの大きさになるほど、ちっちゃい「水星」。
小さいため、探索しやすいのではないでしょうか。
早速だと思いますが、タイムの発表をします。
5分で到着です!
その距離9000万㎞だったのです。
雑誌の1~2ページくらいは読める時間ですよね。
ちょっとくらいはくつろげのではないでしょうか。
地球から光速で移動する時間⑤『熱すぎるけど太陽まで行ってみますか!』
太陽熱にびくともしない、光速宇宙船に乗り「太陽」まで出向いてみよう!
その距離、驚く事に…1億4960万㎞だった…地球3,700周分…それくらい遠いのですが、驚嘆に値する時間が出たのです。
8分で到着してしまいました。
8分あったならば、YouTubeの動画一本程度は見ることができますよね。
地球から光速で移動する時間⑥『あの巨大惑星木星へ!』
青いオーロラの冠を被っているということが、明らかになった「木星」。
赤みを帯びた体とは違い、差し色に青を選ぶ、かなりのオシャンティーな惑星になります。
気がかりな距離については、6億3000万㎞です!!!
太陽の4倍ほど遠くになります!
気になる時間については…35分となりました。
面積もでかいですが、距離も遠かった!
ですが、まだまだ余力があるかも?
地球から光速で移動する時間⑦『太陽系一、異質な土星に会いに行く』
腰回りのベルトが格別な「土星」。
シェイプアップ用フラフープじゃありません。
いずれにせよ近くで、見たいのではないでしょうか。
初めにお伝えします。
70分掛かりますが、OKですか?
木星の2倍くらいの距離12億8000万㎞ですから、しょうがないですね。
飛んでもないものは、いずれにせよ離れているんですよね。
1時間以上も掛かるとなると、探索に備えて仮眠でも、とった方が良いと思われます。
地球から光速で移動する時間⑧『水色の天王星へ!』
水色のフェイクパールみたいにキュートな「天王星」。
なによりこんな星あるのでしょうか?
至極当然ありますよ。
それはさておき、距離に関しては、27億㎞…これは壮大過ぎて、地球何周分と紹介していられる度合いじゃありません。
掛かる時間、いよいよ2時間30分!
超スピードの光速でも、2時間超えるほど遠いです。
ここまで時間があるのなら、映画「タイタニック」を最後まで観ることができますし..「ロード・オブ・ザ・リング」か「ホビット」「スター・ウォーズ」の1作でも観ることができます。
地球から光速で移動する時間⑨『真っ青が魅力的な海王星は距離も真っ青!』
寒い洒落を言ったとしても、何も距離は縮まることはありません。
洒落に真っ青になってるというのは海王星になります。
その「海王星」に至るまでの距離というのは、驚くことに…43億5300万㎞になります!
月に掛けて1.26秒のほうが洒落と言いたいくらいの速さになります。
光速宇宙船がない状態で、こちらに恋人がいると言うなら、あなたはすごく一途な人となってしまうのではないでしょうか。
地球から海王星まで光速で移動する所要時間は4時間になります!
ここまで、時間が掛かるとしたら、芸術にでも打ち込んだらいいんじゃないでしょうか?
絵を描いたり、小説を執筆したり、何か作ってみたり、その程度の時間は有り余るほどあるといえるでしょう。
地球から光速で移動する時間⑩『もう惑星ではないが…冥王星に会いに行きたい!』
太陽系惑星クラブを強制脱退させられ、準惑星クラブに入会させられて、早、複数年…冥王星、どうしているというのでしょうか?
慰めに足を運ぶということはないですが、周辺にまで行って..「相変わらずすごく素敵ですよ」と一言伝えたほうが良いでしょうか。
太陽系で一番遠い元惑星の冥王星。
その距離48億㎞…地球12万周分となりますと、もはや想像する事ができません。
それはさておき、1秒で30万㎞進む光速宇宙船ではありますが、冥王星までは、「4時間30分」も掛かってしまったのです!
ここまで時間があれば、ハッピーセットを頂いて、昼寝したりして、読書しても..依然として休めるだけの余裕があるというわけです。
光速以上の速さはあるのか?
日系アメリカ人の倫理物理学者、ミチオ・カク氏については、このように推測しているのです。
「無は単なる空っぽの空間、もしくは真空であることから..光速の壁を邪魔するというのは、なにひとつなく、無は光速を越えて、拡張することが出来る」要するに、何もない無の空間だったら、ぶつかる壁もないから..空間というのは、光速より速い速度で拡張できる、ということなのです。
「限りのない無という空間」それこそが「光速を超えられる一番の速度」ということではないでしょうか?
太陽系がどんだけ広いかが分かる旅でしたよね。
それでも、光速宇宙船があったおかげで、地球時間の1日以内に、全ての太陽系の星に行く事が出来ました。
あっという間に着く月、青い贈り物を作るゆとりがある海王星、昼寝してご飯食べたとしても、まだゆとりがある冥王星、光速の速さを取得したとしても、いかに太陽系が広いか認識できる旅でありました。
ですが、太陽系の外においては、数えきれないほどの銀河が広がっていることになります。
仮に地球から一番遠いという銀河「GN-z11」というのは、地球から驚くことに、320億光年になります!
それを観測することができるまでになってしまった人類も驚異的ですが、光速宇宙船だとしたら、どのくらい時間が掛かるのでしょうか?
地球何周分と考える前に、今現在は夜空の美しい月を見つめて、1.28秒でそこのところに行くことができる日を、期待したいものです!