宇宙においては、ミステリアスな現象がたくさんみられます。
そのひとつに「高速電波バースト」とされる現象が挙げられます。
この高速電波バーストというのは、極めて謎すぎて、驚くことに、地球外生命体の関与まで、ささやかれているとのことです。
本日はその高速電波バーストについて紹介させて頂きます!
高速電波バーストとは?
高速電波バーストというのは、強い電磁パルスが数ミリ秒というような短い持続時間で、宇宙から発せられるとされる謎の現象になります。
この現象がどういうわけで、起こるというのか、依然としてはっきりと解き明かされていないのです。
この高速電波バーストについては、2007年に初めて観測されたのです。
それ以後は、現在に至るまで、40回くらい観測されています。
遠い宇宙から地球にかけて、こうした電波を送るには、すごく絶大なエネルギーが必要不可欠で、その大きさというのは、驚くことに、太陽の5億倍くらいにもなるとしています。
あっという間に、このくらい大きなエネルギーを生じさせる仕組みがどういうものなのか、依然として専門家のの中で議論は続いているのです。
高速電波バーストはどこから生じているの?
さて、高速電波バーストについては、宇宙のどこの辺りから生じているのでしょうか?
オーストラリア、スウィンバーン工科大学の研究チームについては、オーストラリア連邦科学産業研究機構の電波望遠鏡アレイを使用しての、高速電波バーストの観測を、2017年1月から続けていたのです。
この電波望遠鏡アレイの登場によって、高速電波バーストの受信回数に関しては、これまでよりも、すごく増えているのだそうです。
加えて、現在までの観測結果からこの高速電波バーストについては、太陽系がある天の川銀河とは異なり、輪をかけてはるか遠い宇宙から生じている事が分かったのです。
このことは、高速電波バーストの電波の波長というのは、波長ごとに地球に到達する時刻が変わることによります。
それに関しては、高速電波バーストの電波というのは、ガス雲の中を通過する度に、波長域の電波ごとに、それぞれ違う割合で遅くなるためなのです。
そういった理由から、高速電波バーストについては、何十億年も時間を掛け、地球に到着したということがわかったのです。
高速電波バーストの正体というのは、現段階では、中性子星の活動が起源であるという説が有力になります。
ですが、明確な確証を得られてはいないのです。
文明が存在する証拠?
高速電波バーストの正体というのを、専門家の中においては、興味が湧く説も複数挙げられているのです。
それの一つに、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターとハーバード大学の研究チームが述べたものがあげられます。
その説というのは、「高速電波バーストというのは、宇宙のどこかに高度に発展した文明がある証拠だ」というものになります。
高速電波バーストというのは、発生源としては、一定レベルまで分かりましたが、そのメカニズムだけは、現在も明確にわかりません。
そういうわけで、高速電波バーストが自然現象じゃなく、人工的なものだという、可能性に関して検討したそうです。
そういうことから「高度な文明があって、そこにある宇宙船に電波送風機でエネルギーを供給する時に、電波が漏れ、まさにそれが高速電波バーストとなって、地球に届けられている」とされる可能性に行きついたのです。
しかも、そうした強力な電波送信機を作る事ができるかどうか検討したのですが、理論的にはできるという結論になったのだそうです。
どういうわけかSFの世界の話みたいですが、間違いのない研究機関が真摯に調査していることになります。
反復するバーストを観測
2019年にカナダの電波望遠鏡が13回の高速電波バーストを観測して、それらの中の1回が反復する高速電波バーストであったと述べました。
この反復する電波バーストというのは、これが2度目の観測になります。
前文でもご説明したように、現段階では中性子星が高速電波バーストに関わっていると考えられますが、中性子星の爆発などにおいては、この反復する高速電波バーストの説明がつかないのです。
なおかつ、今回の反復については6回も継続したとのことです。
そういった背景から「知的生命体のメッセージなのでは?」というような知的生命体関与説がなおのこと盛り上がりを示しているそうです。
高速電波バーストの正体というのは、謎に包まれた状態です。
しかしながら、遠い遠い場所から送られてくる事は確実なので、この電波の正体を検証することによって、初期宇宙というのを、くわしく解き明かせられるのではないかと期待が寄せられているのです。
かなりの憶測が広がる高速電波バーストの正体。
地球外生命体が関与しているのかどうか、初期の宇宙の成り立ちに関連しているのかどうか、いずれにせよ胸が高鳴りますよね。