宇宙の膨張が加速しています。
そのような説、聞き覚えはあるでしょうか?
宇宙の膨張というのは、ゆっくりと減速しているのが、これまでの通説となっていました。
ですが、しかるべき発見に伴い、あっさりと「加速膨張説」がヒートアップしたのです。
なぜ、膨張が加速していると、言うふうになったのだろうか?
それから膨張を加速させているものというのは、そもそも何なのでしょうか?
宇宙は加速膨張している。
基本的になぜ、宇宙が加速膨張しているという事が、分かったというのでしょうか?
その理由は、超新星の観測ではないでしょうか。
恒星が最終的な時に到達した瞬間、超新星爆発とされる現象が発生することがおきます。
この時、生まれる超新星を距離の測定に使う事があるそうです。
ある時、超新星を観測したのですが、近くの星と比べて速い速度で遠ざかっているように見れました。
このことから「宇宙は加速膨張しているのではないか?」といった疑念が出てきたのです。
今まで、宇宙については、宇宙の重力等の影響で徐々に膨張が減速しているのではと考えられていたのです。
ですがそれとは、逆に加速しているという事は、加速させる何かがあるということなのです。
それは果たして何なのでしょうか?
宇宙が加速膨張している理由と説①『ダークエネルギー』
理由の一つにダークエネルギーが考えられます。
ダークエネルギーについては、宇宙の約7割を占める「何だかあまり分かっていないもの」になります。
ダークエネルギーについては、空間が膨張するたびに増えると言われています。
一方で、普通の物質に関しては、空間が膨張したとしても、量に変化はないです。
それから、このダークエネルギーというのは、重力に反発する力を生み出すとのことです。
そういう理由から、宇宙の膨張が加速しているというのです。
ダークエネルギーそのものが謎に包まれているため、この仮説を実証するのは不可能ですが、この説を支持する専門家は多いとのことです。
宇宙が加速膨張している理由と説②『ボイド』
加速膨張を解説することができる理由としてよく知られているものに、ボイド説というものもあるのです。
ボイドというのは、銀河等が全然含まれていない何もない領域となっています。
宇宙の構造を確認すると、銀河団とボイドが、石鹸の泡があるのと同じく、続けて連なっている事が確認できます。
ボイド説においては、私たちの生息している天の川銀河というのは、スケールの大きいサイズのボイドの中央に位置していることから、空間の膨張率が大きくなっていて、宇宙そのものが加速膨張しているかの如く、見えただけだといいます。
例えば、このことが正しいとすれば、超新星の観測結果に矛盾はされず、宇宙が加速膨張していないとしても、説明可能だとのことです。
ですが、このボイド説というのは、詳細な観測において、否定されていて、現在では支持している人というのはほとんどいないのだそうです。
けれど「観測してる場所が特殊なのではないか?」とされる視点については、かなりユニークなのではないでしょうか。
宇宙が加速膨張している理由と説③『時間が減速している。』
宇宙の膨張が加速しているというのではなく、時間が減速しているということなのでは?とされる考え方もあるのです。
これについても斬新な発想になりますよね。
地球上で、見られている遠くの星の光というのは、現時点よりもかなり過去のものになります。
ひょっとしたら、その時代においては、時間の流れが今よりもっと速かったのではないか?と考えたのです。
ですが、これが正しいということであれば、時間については徐々にゆっくりになってしまい、いつか完全に時間が停止することになってしまいます。
その時がもたらされるというのは、私たちが消えたずっと先のことなのかもしれないですが、想像すれば恐ろしいですよね。
宇宙はなぜ加速膨張しているのだろうか。
この答えが理解できるのは、依然として先のことになると思われます
なお本日紹介させて頂きました、加速膨張に関しての説というのは、今現在の物理学を根拠として導き出したものになります。
現時点で検証されています説の中においては、今現在の物理学の構造では考えてないものもあるのだそうです。
将来において、いろんな説が検証される中において、物理学そのものを揺るがすという、発見もあるかもしれないですね。
皆さんは、宇宙が膨張する原因というのは果たして何だと思われるでしょうか?