突然ではございますが、皆さんは人の「運」というのを考えた事はないでしょうか?
「あいつは運が良いから成功した」「あそこで失敗するとは、すごく運が悪い人だ」
こんなふうに「運」は偶発的に左右されているかのように、言われる場合が多いですよね。
ですが、近年の研究においては、運は科学的にコントロールできるのだそうです。
でも、運がコントロールできるとしたら、誰もが成功しているのではないでしょうか。
それではそもそも、科学的に運をコントロールするというのは、どういうことを意味するのか紹介させて頂きます。
運を科学するとは、どのようなこと?
本来は運というのは見えないと思いますし、数字で測るというのも、することはできません。
そのような運をどういった方法で科学的に調べたというのでしょうか。
運の科学的研究というのは、たくさんの人に聞いたり行動を分析して、その結果をデータということで数値化したものとなります。
実のところ、かなりの科学者に、運の研究がされているのですが、特に有名なのがワイズマン博士だとのことです。
今回は、ワイズマン博士の研究を主体として、運を良くする方法を一つにまとめてみることにしました。
運は生れつきのもの?
生れつき、運の良い人と聞くと、美男美女あるいは家が金持ちの人を思い浮かべないでしょうか?
これに伴って、運が良い人というのは、生れつきのものだと思ってしまいます。
ですが、ワイズマン博士の研究結果は違っていました。
1000人以上の分析をした研究においては、運が良い人と悪い人というのは、容姿や生まれには影響されなかったのです。
ワイズマン博士は、運が悪い人に運が良い人と一緒の行動するをするように指導したのです。
すると、びっくりする事に、80%の人が運が良くなったと感じたというのです。
このタイミングで、京セラを創った稲盛和夫さんとされる経営者の言葉を紹介することにします。
「自身の運命は自身で管理しなさい。でないと、あなたは誰かに自分の運命を結論付けられてしまう」
運は生れつきのものではなしに、自分自身で変えることが可能なのです。
運が良い人と悪い人の本質的な違いは何?
それでは、運が良い人と悪い人の違いが何かについて、言いますと、これについては「考え方」の違いとなっていました。
このことは、ワイズマン博士とは別の多くの研究所においても、共通の結果になるので、科学的にはっきりしています。
少し具体的に、説明することにしますね。
何よりも、運が良いと感じている人の思考回路の共通部分というのは、ポジティブで楽観的なことになります。
前向きな志向で、チャレンジ精神が旺盛になります。
一方の運が悪いと感じている人の思考回路の共通部分というのは、ネガティブで悲観的になります。
消極的でチャレンジをすることをしません。
この思考回路の違いが、行動の違いを生み、運に違いが現れることになります。
続いて、具体的に運が良くなることに必要な方法を見ていこうと思います。
チャレンジする事をポジティブに捉える
運が良い人というのは、チャレンジする事自体にやる意味があって、ポジティブな事だと捉えています。
それにより、失敗もするのですが、挑戦することそのものに意味を見出しているため、失敗したところでくよくよすることがありません。
挑戦する事で、失敗もしてしまいますが、同時進行で成功のチャンスも増加します。
運を持っているというのではなく、運というのは、引き寄せるというわけです。
ワイズマン博士の調査によると、それを証明するものがあるのです。
インタビューした人の中において、懸賞がよく当たるという、運が良いというような人がいたそうです。
更に調べてみたのですが、びっくりする事にその人というのは、驚くくらいたくさんの応募をしていたとのことです。
応募しないと当選するはずありません。
言ってみれば、運が良くならないことになります。
他の研究で、チャレンジをやって失敗するよりも、チャレンジしない方が後悔が大きいというような結果もあるのです。
将棋界の神話ともいえる羽生善治さんは「幸運の女神は勇者にほほ笑む」と言っているのです。
こういったように、運が良いかのように見える人というのは、原則的に人より行動していた人だったということなのです。
外交的で愛想が良い
運が良い人というのは、外交的で愛想が良い傾向にあります。
誰でも、ムスッとした人と比べますと、愛想が良い人の方が好感をもたれますよね?
ワイズマン博士の調査においても、運が良い人というのは、笑う回数が多い事がわかったのです。
そんな意味から、運を良くしたいと思うなら、笑顔で外交的になって、たくさんの人とふれあう方が良いでしょう。
笑顔でいるというのは、心の持ちかたによって、どのような方でも出来るのではないかと思います。
笑う門には福来る、になります。
努力する
成功している人というのは、何を差し置いても、努力をしているのです。
あのイチローさんは、一番早くグランドに足を運んで、どこの誰よりも、きちんと準備して試合にのぞんでいたとのことです。
才能もやはりあったとは思いますが、一般の人々であったら、想像できないような努力をしていたそうです。
成功している人というのは、運が悪いと愕然としている暇もなくて、努力し続けることができる人であるのかもしれないのです。
どんなことであっても原因があることから、運を獲得するというのも、原因があるということなんですね。
科学的に運がコントロールできるというのは、何であるのか特別な方法があるのではないか?
こんなふうに思った人もいたかもしれないのですが、話を聞けばどれもこれも当然のことでしたよね。
元を正せば、チャレンジ精神旺盛あるいは外交的な性格そのものが運な気もしてしまいますが、研究結果として、運が良い人の行動を試みることから、運が良いと感じるみたいなので、行なってみる価値はあるのではないでしょうか。