夜空に輝く星というのは、永続的にその場所で輝き続けるかのように見えますが、どの星であろうとも寿命があって、いずれ死を迎えるのです。
そのような中で、太陽などといった恒星が死を迎えた以後の姿の中の一つに、中性子星があるのです。
「でも中性子性て、果して、どのような星なんだろうか?」と考えた人もいらっしゃると思われます。
本日は、恒星の死後の姿とされるもの、中性子星について、掘り下げて見ていきたいと思います。
中性子星とは?
中性子星とは、シンプルにいうと、中性子だけで、構成されている星になります。
それでは、中性子とは、そもそも、何なんでしょうか?
この世には、多岐に亘る物質が存在しますが、このような元は、どれもこれも、小さな小さな原子になります。
この原子というのは、陽子と中性子に基づいた原子核と、その周囲を回る電子から構築されています。
更に、そこの強い圧力が加わることによって、陽子と電子が結びつき、中性子ができ上がります。
言ってみれば、中性子星は、恒星が寿命を迎え、超新星爆発をもたらした時に、強い圧力が掛かったことにより、星の中心が潰れ、中性子だけに陥った星になります。
その姿に関しては、いわば星そのものが、原子核というわけです。
恒星の死後の姿は重さによって違う。
恒星の死後の姿というのは、中性子星だけではないのです。
重さが違うと、寿命に達した後の姿が、異なってしまいます。
小さな質量の星については、全てが燃え尽きてしまうと白色矮星に変わってしまいます。
余談ですが、太陽に関しては、寿命に達すると、白色矮星になると考えられているそうです。
質量が太陽の8倍を超える星であれば、重力崩壊とされる現象を発生させます。
重力崩壊が引き起こされると、星は最終的に重力エネルギーを解放して、超新星爆発を発生させます。
あれ以降、太陽の20倍を下回った質量の恒星については、中性子星になって、それと重い恒星だと、ブラックホールに変わってしまいます。
中性子星については、ブラックホールになってしまう質量を持っていなかった恒星の最後の姿というわけです。
ブラックホールになり切れないとは言っても、その密度はとても高く、ごく僅か角砂糖1個分で数億トンという重さを持つそうです。
例えば、中性子星に人間が降り立ったとしたら、重力でぺちゃんこになってしまう事でしょう。
中性子星とマグネタ―が違うところは?
中性子星というのは、磁場が強いということも有名になります。
実のところ、中性子星については、この強い磁場が起因して発見する事が出来たのです。
中性子星に関しては、理論上存在すると考えられていたのですが、専門家の中に「本当に存在するのか?」と疑心暗鬼な人もいたそうです。
ですが、中性子星については、強い磁場を持っていて、および超高速で自転をすることから、パルス状の電波を発することが起きます。
この電波を観測したことによって、中性子星の存在がリアリティを持って確認されました。
磁場が強いと言いますと、マグネタ―をイメージする人も多いのではないでしょうか?
だとすれば、マグネタ―と中性子星においては、どのような違いがあるというのでしょうか?
マグネタ―というのは、中性子星と言えるものですが、自転の速さが異なってきます。
マグネターに関しましては、通常の中性子星と比べて、より一層、高速で自転をすることから、中性子星と比べて輪をかけて強力な磁場を持っているのです。
その磁場の強さに関しては、地球の1000兆倍とも言われています。
中性子星の最後って何?
それでは、中性子星については、最終的にどのようになるのでしょうか?
中性子星そのものが恒星の死後の姿だというのに、「最後」というのは、なぜだか矛盾するように感じますね。
ですが、中性子星というのは、中性子の状態で、永続的に存在するのではなく、これまで以上に違う運命が待っていることが起こります。
前述にて、ブラックホールになれなかった星が中性子星になってしまうと紹介したのですが、中性子星というのは、最終的には、ブラックホールに飲み込まれてしまう、あるいは、ブラックホールに進化するというような運命を辿る場合があるそうです。
中性子星というのは、依然として解明が進んでいなくて、謎がたくさん残っているのです。
現在に至るまで、私たちが認識している星の世界というのは、また異なった世界が隠されていると言われていて、どのような謎が隠されているというのか引っかかりますね。
将来において、中性子星の謎が解き明かされる事はあるのだろうか?
惹きつけられますよね。