救急車がサイレンを鳴らすというのには、緊急性を表しています。
患者の命に関わっていて、早急に到着して、病院へ送り届けないといけないのです。
そういった緊急が求められる救急車なのですが、たまに、急がないといけないはずなのに、ゆっくり走る救急車をご覧になった事はないでしょうか?
そういった、ゆっくり走る救急車には、かなり重大な理由があるのです。
ひとまず、救急車のサイレンにおいては、数種類、存在します。
最初に、通常緊急モードの「ピーポーピーポー」という音。
それから、もう1つは「ウー」とされるサイレンになります。
この「ウー」といった音というのは、交差点に進入する際や追い越しをする際に対向車側で出る場合なんかに鳴らすことになりますが、対向車や青信号で進む車または歩行者等に向けての注意喚起のために鳴らすのです。
これ以外には、もう2つ音があって、「住宅モード」と「ハーモニックサイレン」になります。
これらについては、意味合いから言えば、住宅近隣や入院患者への音の配慮というポイントでは共通しているが、音が違いいます。
まず、「住宅モード」については、通常のサイレンを数オクターブ程度、下げた音になります。
もう1つに、ハーモニックサイレンというのは、通常のピーポー音に低い音を合わせた8和音の電子オルガンっぽい音がするのです。
ハーモニックサイレンというのは、遠くまで音が響かないことから、近隣や入院患者の配慮に貢献しているとのことです。
サイレンを鳴らさず走るケースだと
サイレンを鳴らさず、走るケースでは、緊急性がない場合になります。
病院に搬送した後であるとか、訓練や事務連絡などのようなための移動、納車や整備、廃車等のため、消防署から工場に向けての移動、中には、119番通報で走っていたのですが、さなかに誤報が判明したり、他の署の救急車も出ており、先に到着した隊員だけで対応ができると分った時に、サイレンを鳴らさず走ることがあるのです。
また、救急車で搬送するレベルの症状とは違った時、あるいは回復して、家族が病院に運ぶ事を了解した時、近所の人が救急車を呼んだが結局その必要がなかった時など、不搬送の際にもサイレンはならしません。
他には、搬送は行なうが、軽症で緊急性がないという時も、鳴らさない事があるとのことです。
サイレンは鳴らさず赤色灯のみ点灯するケース
なぜかと言うと各消防機関が違えば、変わるとのことですが、郊外に呼ばれたりした際に、搬送先が決まっていないけど、方面は決められているというケースだと、赤色灯だけ付けて、通常走行で運転する場合があるのだそうです。
その場で停止している時や徐行で地味に進んでいることもあります。
また、患者が自分を傷つけたり、もしくは他人を傷つけたりする、患者などによってサイレンが刺激になるという場合、刺激しないようにサイレンを出さない事もあるそうです。
この他には、一般道の時には鳴らしながら来たとしても、住宅街等に入り始めると、ご近所の迷惑にならないようにサイレンのみを止めてくることもあります。
出て行く際も途中までサイレンは鳴らさず、住宅街を通過してから鳴らします。
サイレンを鳴らしつつ消防署に入るケース
119番通報することなく、直接消防署にすっ飛んで行った急患がいた時に、緊急性が生じることから、署へ行く最中にサイレンを鳴らしていくというようなことがおきます。
この他には、戻る最中に指令が入って、人員を要とする際、一旦、消防署へ寄り、隊員を選出してから出場するタイミングで、サイレンを鳴らしつつ消防署へ入っていくことがあるそうです。
どちらのケースも緊急性を有していることから、サイレンを鳴らしているのです。
救急車が遅く、ゆっくり走る理由とは!?
命の危険に晒されている患者を搬送する救急車というのは、速度が重要であり、命なのですが、サイレンを鳴らし、赤灯を回しているというのに、ゆっくりと走る救急車においては、どのような理由があるかとしては、『くも膜下出血』の人を乗せた時になります。
くも膜下出血を強く疑う症状については、過去に未体験なくらいの強烈な頭痛になります。
バットで殴られたかのような痛みと言われることもあるでしょう。
『くも膜下出血』の人に、意識を確かめるためだにせよ、身体を揺さぶる行為というのは厳禁です。
身体を揺さぶってしまうと、それにより、出血が広がり、状態が悪くなるかもしれないのです。
ありとあらゆる振動を防止することから、道路面を重視して、走る救急車というのは、アクセルもブレーキもきめ細かい注意を払うことが重要であるのです。
救急車であっても、色々な搬送の仕方があるわけです。
赤色灯だけ点灯している救急車や、サイレンの音がしたとしたら、迅速に道を譲りたいものですよね。