人工的に作った最高温度とは何度でしょうか?

人工的に作った最高温度とは何度でしょうか?

この世にはかなりのギネス記録が存在します。

例を挙げると、世界の最高気温に関しては、アメリカ・デスバレーの56.7℃、世界で一番長い睫毛は12.4㎝、ダントツに長い実験についてはピッチドロップ実験の86年間など、関心を持つものがたくさんあります。

それでは、人類の手で人工的に生み出された、世界最高の温度というのは、何度と思いますか?

ギネス記録においては、驚くことに、4兆℃!

ですが、実を言うと、5.5兆℃が最高であるという記述も存在します。

いずれにしても驚きですよね!

そういうわけで本日は、世界最高温度がどのようにして人工的に生み出されたのかに関して紹介させて頂きます。
 

大型ハドロン衝突型加速器というのは?

 
世界最高温度が誕生したというのは、欧州原子核研究機構CERNにおける、世界で最も大きい衝突型円形加速器「大型ハドロン衝突型加速器」においての実験の最中だったのです。

このLHCというのは、人類が依然として解き明かすことができない、「宇宙の始まり」「ダークマター」等、様々な謎を明らかにするために欠かすことができない実験装置になります。

さらにLHCについては、2013年に、あのヒッグス粒子の観測においても、途方もなく大きい貢献をしているのです。

このLHCに関しては、スイスのジュネーブにあるのです。

驚くことに、地下100mに備えられていて、その大きさというのは、直径約8.6㎞とすごくビッグサイズの装置になります。

LHCについてはイオン陽子速度を光速くらいまで上げ衝突させる事によって、相互作用の仕方や粒子の正体というものを探る事ができるのです。

この衝突の時、爆発が起こることになります。
 

どんな実験をしていたのか?

 
世界最高温度というのは、この爆発の瞬間誕生したことになるのです。

それでは、5.5兆℃が誕生した瞬間、どういった実験がなされていたというのでしょうか?

これは宇宙の始まりに密接して関連する「クォークグルーオンプラズマ」といった物質を造る実験になります。

この物質というのは、初期段階の宇宙に溢れかえっていたとされていますが、現在では存在していないのです。

ですがLHCを使う事で、この物質を人工的に造ることが可能なのです。

初期段階の宇宙のみしか存在しなかったものを創るというのは、科学の力というのは、ものすごいと思いませんか!?

この実験をすると、スケールの大きい爆発が必要になって、これには重いイオン同士を衝突させることが効果的になります。

そして物凄い、大きな爆発を引き起こすことに成功して、その一瞬の温度というのが、5.5兆℃に到達したというのです。
 

5.5兆℃の世界というのは?

 
「ですが5.5兆度というのは、なんか想像がつかなく、やっぱりイメージできない」といった人も多いかも知れません。

そういうわけで、5.5兆度がどのくらい強烈なのか、色々な高温のものを例にして比べてみることにします。

最初に、地球の中心部の温度というのは6000度ほどになります。

6000度だったとしても、十分、十二分に、高温なのですが、5.5兆度と比較したら、これっぽっちも大したことはなく感じざるを得ませんね。

それでは、太陽のコロナの温度というのはどうなのでしょうか?

あまりにも、ものすごい温度になってしまいそうですよね?

ですが、5.5兆度には遠く及んでいない100万度程度なのです。

であれば、莫大なエネルギーが放たれるという、超新星爆発はどうなのでしょうか??

これも5.5兆度には及ぶことがなく、5500万度程度とされています。

5.5兆度がどれほどすごいか分りますよね。
 

宇宙の最高温度(絶対熱)

 
けれども、宇宙にはこれよりもより一層、高温があると言われ、これを、絶対熱と言う事があります。

この温度というのは、宇宙が誕生した直後の温度で、なんと…1,420,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000℃(14溝2千穣℃)。

すごすぎて、ぜんぜん想像がつかないですよね。

ついでに申しますと、これよりもっと高温になってしまうと、粒子の状態がビッグバンより前に戻ってしまうと想定されています。

仮にLHCがこの温度を引き起こす事ができるのなら、とんでもないですが、一瞬、尋常じゃないことが起こってしまいそうでかなり怖い気もします。

「宇宙の謎を解明したい!」とされる人類の願いというのは、科学をレベルアップさせる原動力の一つであるのかもしれないですね。

どこまでも技術が進歩し続けることができれば、宇宙の謎が解き明かせられる日もやってくるかも知れません。

ですが、スティーブン・ホーキング博士は永眠する前に、「LHCにおいてのヒッグス粒子の研究が進むことにより、時空の崩壊が引き起こされることがありうる」と警告しているとのことです。

今現在の技術力のままでは何一つ心配する必要はないのですが、例えば将来において技術がより一層進んだとしたら・・・。

宇宙の謎が解けた一瞬、宇宙が崩壊させてしまうなんてことになるかもしれないですね。