宇宙においては怖いものが多くありますが、地球にダイレクトに悪影響を与えるようなものというのはあまりありません。
とはいえ、本日紹介する「マグネタ―星震」についてはちょっとばかり違ってきます。
もしかしたら、地球にも悪影響を及ぼすこともあり得ます、かなり怖いものになります。
本日は、そのような恐るべきマグネタ―星震というのを紹介したいと思います。
一体全体マグネタ―って?
それではマグネタ―とされる天体というのを紹介することといたしましょう。
マグネタ―というのは、中性子星の1つで、かなり強い磁場を持っているのです。
中性子星はかなり質量の大きな恒星の死後の姿になります。
死ぬ時点で、超高速によって、自転をした恒星が、マグネタ―となるのです。
中性子星も磁場が強いですが、マグネタ―の磁場というのは、強いといったものではないのです。
驚くことに、地球上の2000兆倍にもなると言われています。
この水準は、1000kmの位置まで近付いただけで、体が原子レベルにに及ぶまで、木っ端微塵になるくらいの威力なんだそうです。
1000kmで木っ端微塵なんて怖すぎますよね。
それだけではなく16万㎞近づくだけであっても、地球の温度に関しては2700度といった高温になってしまうのだそうです。
考えもなくうっかりして近付いたとしたら、飛んでもないことになりますね。
質量もすごいもので、わずかスプーン1杯分で、10億トンにもなってしまうそうです。
別格すぎて全然想像することができないですよね。
マグネタ―星震というのは?
マグネタ―がどれほど恐い天体だとしても、地球にいるのであれば、それほど影響がないように思うのではないでしょうか?
ところがどっこいそうではないらしいのです。
地球から遠くの距離のマグネタ―が、地球に影響を与える可能性はゼロじゃないのです。
なぜかというと、マグネタ―が引き起こす「星震」とされる現象によるものです。
星震というのは、地球でいったら地震といわれるような現象になります。
この星震はたくさんの天体でありますが、特に何にもまして怖いのが、このマグネタ―の星震になります。
それでは何がそれほど恐いのでしょうか?
マグネタ―星震は何が怖いの?
星震に関しても、地球で起こる地震と一緒で、地殻に亀裂が入ることもあるでしょう。
この時、亀裂の大きさがわずかマイクロメートルくらいだとしても、そこから大規模な放射線の爆風を放出することになります。
なぜかと言うと、例えるなら銀河系の反対側で星震が起きても、地球で観測できるくらいの威力であるのだそうです。
しかも星震が起こることで、ガンマ線バーストが起こります。
ガンマ線バーストというのは、天体の爆発で発生する光線になります。
この光線が万が一にも、地球に直撃したとしたら、地球が破滅するくらいの衝撃があるそうです。
マグネタ―星震が起こったとしたら、何かしら恐いことになってしまいそうですが、地球は無事なのでしょうか?
最強のマグネタ―星震
地球上で観測した中において、一番大きいマグネタ―星震というのは、2004年に生じたものでした。
これについては50000光年の距離の太陽系外にある、「SGR 1806-20」とされるマグネタ―で発生したのです。
その威力については、驚くことに、太陽の10万年分のエネルギーを瞬時に放つくらいなのです!
この時に生じたガンマ線バーストとされるのは、地球でも検出されたのですが、びっくりすることにガンマ線の検出器が振り切れてしまうくらい大規模なものだった。
これといって、地球に悪影響は生じなかったとのことですが、専門家の一部には、2004年に起きたスマトラ島の大地震との関わりを疑う声も取り上げられているそうです。
太陽系外とされる遠い距離で生じたとしても、これ程までの騒ぎになってしまうのですから、地球の近距離で生じたら、かなり怖い感じがしますよね?
マグネタ―星震の危険度
それではどの程度の距離で星震が発生するとやばいことになるというのでしょうか?
実は地球から10光年くらいの距離で発生すると、その爆発の威力で人類は絶滅してしまいます。
ですが、現時点では発見されているマグネタ―については全て9000光年以上距離があるそうですからちょっぴり安心ということになります。
とは言ってもガンマ線バーストが直撃したというのならば、どれほど遠くからのものだったとしても、死は回避できません。
マグネタ―星震そのものが地球が危ぶまれる事はなさそうではありますが、「100パーセント安全」とは言えないと思われます。
マグネタ―というのは、依然として、謎の多い天体になります。
マグネタ―に関しては現時点で、25個くらい発見されているとのことですが、ひょっとしたら今でも発見されていないマグネタ―が、太陽系の近隣に存在するのかも知れません。
仮に地球の地殻の見知らぬマグネタ―が、いつしか星震が発生したとしたならば・・・。
そのことが、発生するのは、もしや明日かもしれないということなのです。