従来、しばしば小耳にはさんだ「血液サラサラ」。
現在、そんなに聞かれなくなったのですが、言葉での話題については去ったとしても、私たちの健やかにおいて、血液の流れが重要な部分である事には、変わりありません。
健康な血液というのは、約50秒で体の内側を1周すると定義されています。
さらに、成人の毛細血管の総延長というのは、驚いてしまいますが、約9万㎞、地球2周半にも及ぶのです。
心臓から送り出された血液というのは、高速で全身を巡廻することから、隅々の細胞に至るまで酸素や栄養を届けて、老廃物を回収してくれてるのです。
ですが、血液がドロドロだったら、規則正しい循環機能が損なわれ、徐々に「死の四重奏」という肥満や脂質異常症(高脂血症)、高血圧症、糖尿病というような生活習慣病が重なる状態をもたらします。
そして動脈硬化が進行すると、最終的には命の危険が伴って、脳卒中や心臓発作に及ぶまで、見舞われてしまう危険を伴います。
本日は、血液がドロドロになってしまった際の対策や、血液をサラサラにして改善してくれる食べ物を紹介したいと思います。
目次
血液がドロドロになる原因
血液がドロドロになる原因というのは、大きく分けると2つあげられます。
血液のほとんどは、液体成分とされる血漿(けっしょう)と、個体成分とされる血球(赤血球、白血球、血小板)で構成されます。
血漿の中に存在する糖やコレステロール、中性脂肪が増加すれば、血液がドロドロになってしまいます。
そして、ストレスによって、活性酸素が増加しても、血小板が連結することから、血液がドロドロになってしまうのです。
【改善/対策】ドロドロ血液をサラサラにする食べ物①『玉ねぎ』
玉ねぎを切ったりする際に、目や鼻が痛くなってしまいますが、この現象は、アリシンとされる成分が原因になります。
アリシンにおいては、血糖値とコレステロールを下げる働きがあるのです。
その他には、玉ねぎに含んでいる、ピラジンは血小板が凝縮することを抑制し、ケルセチンというのは、抗酸化作用、すなわち活性酸素を抑制する働きがあります。
それから、玉ねぎを水に付けるとアリシンが溶けてしまいますから、水にさらす時間については2分~3分くらいに、とどめるようにしましょう。
【改善/対策】ドロドロ血液をサラサラにする食べ物②『黒巣』
黒酢については、血液のドロドロを良くする強い効果を発揮します。
黒酢に含んでいるクエン酸に関しては、血液に含んでいる、中性脂肪の燃えカスを緩和させ、血小板の結合を抑止します。
しかも、赤血球を変形させて、毛細血管を通りやすいようにします。
更に、抗酸化作用もあって、さまざまな角度によって、血液をサラサラにしてくれます。
これ程まで効果的だと、毎日取りたいと思いますよね。
【改善/対策】ドロドロ血液をサラサラにする食べ物③『お茶』
お茶、その中でも緑茶においては、カテキンが含んでいます。
カテキンについては、強い抗酸化力で、活性酸素の発生を抑制し、かつ血小板の連結も防御します。
冷たいものと比べて、温かい方がカテキンの吸収率が高いことから、ぜひとも温かいお茶を飲むことを意識しましょう。
【改善/対策】ドロドロ血液をサラサラにする食べ物④『青背の魚』
サンマあるいはイワシなどのような青背の魚においては、EPA(エイコサペンタ塩酸)とされる脂肪酸が大量に含んでします。
EPAについては、赤血球の変形をフォローすると共に、血小板が固まるのを抑制します。
EPAは揚げたり煮たり焼いたりしてしまうと、壊れてしまうことから、魚は刺身で食べることが一番おすすめです。
【改善/対策】ドロドロ血液をサラサラにする食べ物⑤『トマト』
トマトが赤いというのは、リコピンとされる色素成分が影響しており、このリコピンにおいては、強い抗酸化作用があるのです。
リコピンというのは、赤く熟したトマトであればあるほど、大量に含まれているのです。
同様に、トマトケチャップにおいても含んでいます。
【改善/対策】ドロドロ血液をサラサラにする食べ物⑥『ブロッコリー』
ブロッコリーについては、ビタミンCやベータカロチン、ポリフェノールであったり、抗酸化作用がある成分が多く含んでいます。
中でも、芯の所に有効成分が含んでいることから、芯を捨ててしまうことがないようにしてください。
【改善/対策】ドロドロ血液をサラサラにする食べ物⑦『ビール』
想定外かもしれないが、ビールでも血液をサラサラにする効果を発揮します。
ビールに含んでいるビタミンB群やミネラルが、赤血球の変形をフォローアップするおかげです。
そうは言っても、飲み過ぎはマイナス効果になってしまうことから、1日に中瓶1本程度ととどめましょう。
血液をサラサラにするための、食べ物を紹介したのですが、食事のみならず、たばこを抑制したり、ほどよい運動をすることも、血液をサラサラにする事ができるのです。
血管年齢を若く保つことを考えて、行なえる事からトライしましょう。