皆さんは「宇宙はなぜ暗いのでしょうか?」と質問されれば、なんと答えますか?
「もちろん太陽が沈むから?」と考えた人、それは適正な答えじゃありません!
宇宙においては、数えきれないほどの星があって、その中には太陽以上に明るい星も存在します。
それなのに、宇宙が暗いというのはなぜなのでしょうか?
そう指摘されると説明しようのない感じがするのではないでしょうか?
本日はなぜ、宇宙が暗いのかという理由に迫ってみたいと思います。
宇宙が暗い理由とは?
皆さんは宇宙を見たことがあるでしょうか?
具体的に言うと、地球であれば、昼間は明るく夜は暗いですよね?
ですが、宇宙の写真を見てみれば、太陽というのは明るく輝いているのですが、その背景に存在する宇宙については、暗いですよね。
その理由は、宇宙がほとんど真空のためになります。
私たちは物を見たとしたら、物に当たった光が反射することで見られます。
地球上が昼間明るいとされるのは、地球については空気が有り、空気の粒に光がヒットしてさまざまな方向に反射するからです。
ですが宇宙空間については、ほとんど真空で、光は反射しないまま通過してしまうのです。
そういう理由から宇宙というのは暗く見えることになるのです。
ですが夜空が暗い理由というのは、これとはさほど関係ないです。
オルバースの思考実験
宇宙に関して、依然としてはっきり、わかっていない時代に、なぜ夜空は暗いんだろうかと疑問を抱いた人がいたそうです。
まさにそれがオルバースとされる人物になります。
オルバースは宇宙空間というのは、限りなく広がっていると考えていたのです。
そのため、オルバースについては、限りなく広がる宇宙空間に星または銀河に関しては、均等に位置して、それはず~っと変わっていない。とされる仮定を根源に、夜空が暗い理由を考えたのです。
これこそが「オルバースの思考実験」になります。
思考実験というのは、実際に実験することが困難な事柄というのを、頭の中のみで実験をして、問題を解決するという事をいうのです。
仮にさっきの仮定が断言できるということなら、「夜空は星だらけに埋め尽くされ、いつでも白く明るく見えるはずです。」とオルバースは思考実験において証明したのです。
ですが現実的には、夜空というのは昼間の如く、明るくないです。
要するに前提の仮定が違うということなのです。
ですが、オルバース本人はこの仮定を信じ込んでいたことから、悩みを抱えていたのです。
そういうわけでこの思考実験に関しては、「オルバースのパラドックス」というふうにも言われているのです。
宇宙の果てがある証拠とは?
それでは、オルバースの仮定に関しては、何が間違っていたのだろうか?
銀河の観測において、「宇宙は均等である」とされる仮定については正しいとのことです。
そうなれば「宇宙は無限だ」とされる仮定か、あるいは、「変わっていない」とされる仮定か、もしくは、そのいずれもが間違いとされるかもしれないのです。
宇宙そのものが、無限であるのか有限であるのかとなると、かなりの考え方がありますので、依然、明確な答えというのは明らかになっていません。
ですが、夜空が暗いとされるということは、ありとあらゆる星の光が地球から見えているのではない。というのは言うことができます。
そのうえで、地球上に到達する星の光の限界というのを、「宇宙の果て」と象徴的に示す事があります。
宇宙は膨張している
夜空が暗いというのは、「地球上で観測することができる星の光の範囲が一定であるから」になります。
そのうえで、この状態は宇宙が、光より更に速い速度で膨張しているためとされています。
多くの星を記載した風船を膨らますと、個々の星の間隔が広がっていき、星と星の距離が広がっていきますよね?
これと同じ事が、宇宙でも起きていると考えられることになるのです。
これは銀河を観測したのですが、銀河が地球から遠ざかっていることにより突き止められました。
宇宙が無限なのか有限なのかは正確にははっきりしていませんが、少なくても宇宙が変わっているという事はいえそうです。
夜空が暗い理由は、「宇宙が膨張していて、地球から見える星の光に限界があるため」…が現段階での最有力説だということです。
ただ単に「太陽が沈むから」だけではなかったわけです。
これとは別に、「よく知っているつもりでいたとしても、本当のところは違っていた」…というのが確かめてみればいっぱい存在するかもしれないですね。