太陽系惑星で、一番インパクトを持つ名前としては「冥王星」だと言えますね。
テンボスが待ってるように思える惑星じゃないですか?
勇者が最強武器を装備してから乗り込むというふうな。
ですが、少しだけ待って頂きたいのです。
驚きですが、冥王星はもはや、「惑星」から除外されたのです。
その理由とは何なのでしょうか?
さらにそれはいつ頃からなのでしょうか?
可哀相な冥王星
「太陽系惑星クラブ9」の創立メンバーとなっていた冥王星。
それに対し軌道を変えたとか、自身の意思ではなく問答無用で「クラブ脱退」させられたのです。
特に名前が廚二病ぽいであったり、スカしてるからという理由ではありません。
あるネズミ作品のキャラクターから著作権侵害で訴えられたということでもないです。
愕然としてるいるのは、冥王星にとどまらず、教科書を編集する必要がある出版社もそうでしょう。
『冥王星』なぜ惑星から除外されたの?
冥王星については1930年、アメリカの天文学者クライド・トムボウにより探し出されました。
太陽系惑星「9番目」の惑星が探し出されたとその当時は教科書の内容変更でそれはそれはてんてこ舞いでした!
あれ以降、冥王星については同じクラブの水星と比べて大きいと言われていたのですが、1978年冥王星の最も大きい衛星だという「カロン」が見つかってからというもの、状況が一変したのです。
ですので、天文学者は「冥王星の質量」を計測しますと、金星はおろか、月に比べて小さい事が明らかになってしまったのです。
つまりは天体「エリス」の方が、冥王星と比べて少し大きい事も分かってしまったのです。
こういったよけいな検証が影響して2006年「惑星」のこれまでになかった定義が出来ることになります。
【惑星の定義】
- 「太陽の周りを回っている事」
- 「自身の形を球状に保てる重力がある事」
- 「軌道の漂流物を引きよせる十分な重力がある事」
冥王星については、他の太陽系惑星と比べて、この3番目の定義に全然、当てはまらなかったため、太陽系惑星から除外することが確固たるものとなりました。
具体的に言うと、地球の重力を1にしたケースだと、冥王星の重力というのは、「0.07」しかありませんでした。
3の「一番行き過ぎた」定義のお陰で冥王星については、惑星から除外され、準惑星クラブに移されてしまうことになってしまいます。
しかも大きさが同じくらいのエリスと共に。
これが『冥王星」が惑星から除外された理由となります。
冥王星からしたら、エリスは疫病神かもしれないですね。
準惑星の定義というのは何でしょうか?
惑星の定義に比べると楽になります。
【準惑星の定義】
- 「形が丸い」
- 「太陽の軌道にある」
単にこれのみです。
ありがたいことに準惑星クラブについては大にぎわい、少なくても44星のメンバーがおられます。
準惑星の中でも、特段大きいのは、冥王星、マケマケハウメアとエリスになります。
さすがに認知度的には、冥王星が準惑星クラブの中心になりますのは確実です。
冥王星というのは太陽を248年時間を掛けて回ります。
でも考えれば、惑星時代だった時の方が、距離も遠いとか小さいとかで、ポジションが不確定なのではないでしょうか?
それと準惑星だとしても、探査機を飛ばすくらい、関心を持たれる超人気者には変わることはありません。
また模型のガチャで、仮に冥王星が現れたら他の天体よりマニアック的な意味合いで嬉しい感じがするじゃないですか?
冥王星の事、最初は切ない感じだったけど、最終的には幸せな結末がかった感じなのでこれでOKとしましょう。
それとは逆に、準惑星に入ることから、再注目されてひときわ人気が高まったことも考えられます。
冥王星に関しては、準惑星の中においても「トップクラス」の大きさでありますし今の方が郡を抜いて、光り輝いています。
私たちもより一層、冥王星を応援したいと思いますしね。