「惑星」というと、光り輝くことをイメージするかもしれないのですが、私たちの地球が存在している銀河系で、墨以上に黒い惑星が見つかりました。
その惑星については、恒星の周囲を公転しているのにも関係なしに、光を反射してないのだそうです。
どのような惑星(天体)か興味を持ってしまいますよね?
今日はそのような、漆黒の惑星TrES-2bを紹介したいと思います。
目次
黒い惑星(天体)TrES-2bとは?
TrES-2bについては、恒星の周囲を公転している、木星レベルの大きさのガスで構築された惑星になります。
NASAの宇宙望遠鏡ケプラーが見つけ出しました。
地球からの距離については、750光年くらいあるということです。
恒星からの位置はたかだか480万キロ程度。
表面の温度については、摂氏980度の高い温度ということです。
これほど、恒星からの位置が近いにも関わらず、この惑星に関しては、恒星の光をそれほど反射しておらず真っ黒になります。
この惑星に関して研究する、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者、デイビッド・キッピング氏は、「光の反射率というのは、炭より真っ黒な絵の具以上に低く、現在まで見つけ出された惑星の内でダントツに暗い」と語りました。
どうしてそれほどまでに、真っ黒なのだろうか、その謎を明らかにするために、現在でも研究が行われているのです。
黒い惑星(天体)はNASAの宇宙望遠鏡ケプラーが発見。
この黒い惑星(天体)を発見したNASAの宇宙望遠鏡ケプラーの役割というのは、太陽系外の惑星を探し出すことなのです。
ケプラーについては、2009年において打ち上げられてから現在まで、太陽系外の観測を継続し、その役割が完了した2018年以前に、約2600くらいの系外惑星を探し出しました。
太陽系の外については、地球から、ビックリするほど距離が離れているので、惑星の外観を写真なんかに記録する事は容易なことではありません。
そうした理由から、ケプラーについては、トランジット法といった方法によって、系外惑星を探し出しているのです。
この方法については、惑星が恒星を過ぎる際の恒星の明るさの変化を、光度計で測って見つける方法になります。
この系外惑星の探査の中から、発見したというのが、TrES-2bであったのです。
黒い惑星(天体)TrES-2bは明るさの変化が極めてわずかだった。
通常惑星というのは、恒星を過ぎゆく際に、光をさえぎるので、瞬間に恒星の光というのは弱まってしまいます。
また恒星を過ぎゆく惑星が、ケプラーの方に向けていますのは、影となっている側なのですが、惑星が恒星の後ろに回り込む瞬間、ケプラーの方に明るい側を見せるのです。
この時、恒星の、元来の光度と惑星の反射する光が合わさって、光度というのは大きくなります。
一度減った光度が大きくなることから、惑星が通り過ぎたその瞬間、通常は恒星の光度の変化については、大きくなります。
ですがTrES-2bだと、この変化が極めてわずかでした。
恒星は横切った際の、光度の減少というのは、車の照明の前をちっちゃなショウジョウバエが横切った程度しかなかったとの事です。
しかも、光を全然反射しないことから、光の増大というのも、極めてわずかだったとのことです。
黒い惑星(天体)TrES-2bは、なぜ暗いのでしょう?
それでは、この黒い惑星(天体)というのはなぜこれほどまでに暗いのだろうか?
最先端のコンピュータのモデルで確認してみると、恒星の近くを公転するガス惑星については、どれほど暗いとしても、光を10パーセントは反射するといわれています。
これというのは、ちょうど、水星レベルの明るさになります。
にも関わらず、TrES-2bというのは、恒星の光を1%程度しか反射していない事が分かっています。
これは現行のモデルが間違っている事を指し示すと考えられます。
この惑星(天体)についての測定結果が正しいとしたら、この惑星(天体)を暗くしてしまうのは、なんだと思いますか?
現段階で考えられている可能性
大量の気体状のナトリウムと酸化チタン、私たちの認識していない異質な物質。
この惑星の研究が進むことによって、更に、今までになかった宇宙の謎が解き明かされるかもしれないですね。
黒い惑星(天体)というのは、想像できないでしょうし、光を反射しないという事も理解できないですよね。
先々、この惑星(天体)の研究によって、いかなる宇宙の謎が解き明かされるのでしょうか?