時間については、一瞬一瞬流れていくのです。
過去に戻ることは不可能で、未来を見るということもできないのです。
SFだったら、よくあるタイムトラベルというのは、実現不可能、そんな理由から胸が高鳴るのでしょう。
そのような中で、「時間は止まっている。」とされる見解もあるのです。
「タイムトラベルも可能。」と考えている学者もいます。
もしも本当なら、どれほど楽しいことでしょう。
本日は、時間に対して検証してみようと思います。
時間に対しての3つの尺度
皆さん、日ごろより時計やカレンダーをチェックしたりしてますよね。
時間というのは、じかに見えるというものではありません。
人間は仮という形で、ネーミングを加え、時を刻むというルールを作りました。
「前日はせわしなかった。」「今現在は16時だ。」「翌日は打ち合せだ」と、振り返ったり予定を立てたりするのです。
時間は取り戻すことができませんから、、現在が大事と考えるのです。
一般的に言うと、時の流れに逆らうことはできないと考えられているのです。
ですが、違う考えを有する人もいます。
大きく分けると、3つの主義が上げられます。
一つ一つ特徴があるので、チェックしていきたいと思います。
一つめが、「現在主義や三次元主義」になります。
人類のほとんどが信じ切っている、現在のみが実在するというような考えです。
過去はなくなり、未来も全くもって構成されていないというような観点です。
縦・横の平面に、奥行きがプラスされているというのが三次元になります。
常日頃、生活している空間そのものずばりなことから、認識しやすいと思います。
ふたつめが、「成長ブロック宇宙論」となります。
現在主義でない、過去から現在まで存在しているというような理論になります。
未来はまったくない状態です。「おそらく、こうなるでは。」と、人間が予想しているだけという状態なのです。
最後は、「ブロック宇宙論」になります。
現在・過去・未来が既にある、とされる見解になります。
現在主義で認識している私達からすれば、どれもこれもまとめて存在しているなどと理解できないのです。
「ブロック宇宙論」というのを、詳細に後文にて紹介いたします。
「ブロック宇宙論」で言うとすべてがある。
前文でちょっと解説した「ブロック宇宙論」。
時間を考慮するからには、間違いなく押さえておくべき理論になります。
一般的に言うと、時間の流れというのは、過去・現在・未来が順番に存在するとされています。
未来から現在あるいは、過去に戻ることは不可能です。
ですが、「ブロック宇宙論」であれば、宇宙は4次元時空のブロックとされて認識されるのです。
過去も現在も未来もあらゆるものが存在しているといった考え方になります。
シドニー大学哲学科のクリスティ・ミラー准教授についてはこのように述べています。
「長さ・高さ・幅から成り立った空間次元に、時間をプラスしたものである。」などと。
立方体をイメージしてみたらいいと思います。
辺の端にあるというのが、世界の始まりということになりますビッグバン。
反対の端においては終わりだというビッククランチが存在しているといたします。
宇宙のあらゆるものがブロック内にあるのです。
突拍子もないような観点ですよね。
しかしながら、実のところ「ブロック宇宙論」というのはアインシュタインの相対性理論でも深く関わっているのです。
相対性理論でについては、時間と空間が絡まり合った「時空連続体」があるわけです。
更に手式化したミンコフスキー空間(時空)においては、時間を空間的に表現できるのです。
ブロック宇宙論というのは、この影響を強く受けていると考えられます。
相対性理論が宇宙の真理だとしたら、派生した「ブロック宇宙論」も核心に近い可能性があります。
さらに伸展した「スポットライト理論」
「ブロック宇宙論」を同調する学者もたくさんいます。
「時間は流れているということではありません。反対に止まっている。」マサチューセッツ工科大学の哲学助教授、ブラッド・スコウ博士については、そう提唱しているのです。
過去・現在・未来というのは一つのステージ上に存在するというような認識が「スポットライト理論」になります。
「スポットライト理論」であったら、舞台があるみたいに役者はとっくに揃えられていることになります。
どんどんスポットライトが動かして、出来事を見せていくのです。
光が当てられていないとしても、同じ舞台中においては脇役や背景が確立されています。
この状態を「(時空間の)一時的な散在」と言います。
一度影ともなれば、もはや触れることは不可能です。
「スポットライト理論」上では、時間は止まっている事になるのです。
「ブロック理論」を肯定しているので、世の理だという、相対性理論にも相反していないのです。
これというのは、時間の真理に近づいていると言えるのでしょうか。
時間は脳が引き起こす幻想?
「寝坊しちゃった!」そのようなときは焦ったりしますよね。
「時間が戻ればいいのになあ。」なんて、思いますが、そんなに、うまくはいかないものです。
時は矢の如く、一定方向以外は進めず、過去に戻ることはできません。
まさにそれが当然ことです。
ですが「時間などというものは存在していない。」
そのように、論じる物理学者もいるのです。
イギリス物理学者、ジュリアン・バーバー博士も、時間の存在に異を唱えています。
「現在主義」の角度から、こんなふうに説明しています。
「あなた自身が先週、存在したとされる唯一の確証というのは、ご自身の記憶になります。ちなみに記憶というのは現在の脳のニューロン構造が生じさせます。」
言ってみれば過去というのは、現時点で、脳が生じさせているというわけです。
記憶というのは、過去のわけではなく、今、生存している私たちのものだということです。
よって、時間とされる概念はなく、自身が中心という考えとなります。
さらに、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のマックス・テグマーク教授も述べています。
「ブロック宇宙論」の視点から、「時間というのは人間が作り出した幻想」だというのです。
映画『インターステラー」に出てくる、4次元立方体と同じように、自由自在に行き来出来るという事です。
「ブロック宇宙論」で言うと、昨日も今日も明日ももうすでに決まっており、時間というのは人間が独自に作りだしたという見解となります。
タイムトラベルありえない?可能?
時間が幻だったら、思うがままに行ったり来たり出来るだろうか。
いわゆる「タイムトラベル」になります。
状況やアイテムが変われば、「タイムリープ」「タイムマシン」「タイムトンネル」とも言われます。
自身のいる時間・場所であっても突破していきます。
サイエンスフィクションだと定番ですよね。
何より知られているのは『バック・トゥ・ザ・ヒューチャー』のデロリアンなのではないでしょうか。
それらの他にも、漫画『ドラえもん』、名作『時をかける少女』であったり数多くの作品に出てくるのです。
最近ならば『君の名は。』も、時空を超える物語になります。
このタイムトラベルを空想ではなく、現実のものにしようと志す科学者もいるわけです。
アメリカ、コネチカット大学のロン・マレット氏もその一人です。
彼は「時間を旅行したい」といった夢があるのです。
こどもの頃に、父を亡くした体験によって「過去に戻って会いたい。ひょっとしたら救えるのではないか。」と思っているのです。
2003年において、タイムマシンのアイデアをアメリカ特許局に申請して、出願も承認されているのです。
実験については、続けられ「全世界で一番最初にタイムマシンをつくるのにより近い人物」としまして、紹介されているのです。
物理学者のスティーヴン・ホーキング博士も、可能性を間接的に示しています。
「物理法則の知識を発揮して、時間を旅する事ができるようになる。」と論じているのです。
一番有力視しているというのは「超高速移動」になります。
ざっくり言えば、高い所から落っこちたり、気絶するような際に、スローモーションを感じたことはないでしょうか?
瞬間、常日頃より速いスピードで体が動いて、時間の感覚が、アンバランスになっているのです。
わかりやすく説明すると、高速より早く移動できたら、時間ですらも超えられると考えられます。
両者に共通することは、論理上はできるようにしている点、また「技術の開発が追いついてない」という点です。
今の所、施設や装備を作ることに必要な知識がありません。
プラス、作動させることに必要な大量エネルギーや準備することに必要な資金も必要不可欠です。
タイムトラベルは出来ないことはありませんが、すぐさま完成することはないのではないでしょうか。
時間において、かなりの学者の意見を確かめました。
常日頃、感じている時の流れというのは、自身の脳で作った概念かも知れないのです。
例えば「ブロック宇宙論」と同じく、現在・過去・未来があるとしたら。
ひょっとして「スポットライト理論」で、現在にスポットライトをあてているだけだったら。
タイムトラベルというのは、恐らく実現することが可能だと、そのように感じませんか?
時は加工する事が出来たとしたら、人類の更なる、発展に繋がるのではないでしょうか。