オートマチック車の運転というのは、マニュアル車ほどの複雑なシフト操作あるいは、クラッチの操作をしなくてすむので、誰であっても、難なく運転する事ができるのです。
オートマチック車の運転に関しては、分かりやすくて、簡単なことから、ドライバーは運転だけに集中する事ができるというわけです。
マニュアル車における、坂道発進が不得意な人であっても、オートマチックであるならば、まったく怖くはないです。
ですが、このように運転することが、簡単なオートマチック車においても、不適切な操作をすれば車に致命的な負荷を掛けてしまい、デメリットに繋がっていくのです。
それを回避するために本日は、オートマチック車の走行中に絶対やってはいけないことを、紹介させて頂きます!
目次
【やってはいけない:①】車が確実に停止するまで「D(ドライブ)」から「R(リバース)」へシフトチェンジ。
これというのは、ひょっとしたら、私を含め誰もがみんな一回くらいは、経験を持つ失敗かもしれないですね。
慌ただしく駐車をしようとする時に、車が確実に停止する直前にシフトレバーを「D」レンジから「R」へとシフトレバーをシフトチェンジしてしまっても、「いけない、やってしまったぁ!」と思うくらいで、「きっと大丈夫でしょ」と楽観視しているのではないでしょうか。
とは言え、実のところ、この行為、車の心臓部だというトランスミッションや主要部品を破損させるかもしれない、凄くリスクのある行為になるのです。
車が動いている最中に、シフトレバーをシフトチェンジしてしまいますと、車はブレーキではなしに、トランスミッションの力によって車体をストップしてしまうことになってしまいます。
この動作を繰り返していると、その修理に要する費用というのは、あなた自身の1か月の給料以上に掛かってくる可能性が考えられます。
【やってはいけない:②】車が完全に停止するまで「P(パーキング)」へシフトチェンジしてはいけない。
今現在の、現行車種の新車を買われた人の場合では、この失敗をする心配はないといえます。
先端的な車種では「速度センサー」が搭載されていることから、車が運行の状態で「P(パーキング)」レンジにシフトチェンジする行いを防止する機能が組み込まれているのです。
ですが、その機能が搭載されていない、ちょっと古い車の場合は注意して下さい。
この行いというのは、トランスミッションを大幅に痛めてしまう非常に危険な行為(デメリットな行為)になります。
ギアが「P(パーキング)」に入っている際は、トランスミッションがロックしている状態で、この状態のタイヤについては、かなり大きな力を与えない限り動かない状態になっています。
そういう理由で、車が運行の最中にシフトギアを「P(パーキング)」へ入れてしまいますと、「ロッキングピン」、あるいは「アウトプットシャフト」のいずれかが破損してしまうことになってしまいます。
【やってはいけない:③】一時停止中にシフトレバーを「N(ニュートラル)」に入れてはいけない。
赤信号において、一時停止している時にブレーキから足を離したいこともあって、シフトレバーを「N(ニュートラル)」にシフトチェンジしているドライバーは考えていたより多いのではないかと思います。
その他には、一時停止中にシフトレバーを「D(ドライブ)」のシフトのままでは、トランスミッションが摩耗すると教えてもらったことから「N(ニュートラル)」にしている、というような人もいるのかも知れない。
ですが、ほとんどのケースで、車のシフトレバーというのは「N(ニュートラル)」より「D(ドライブ)」のシフトにしている方が良いのです。
シフトをN(ニュートラル)にしている場合だと、当然のことですが、車は駆動しなくなってしまいます。
緊急事態に、突発的に駆動をさせる必要が生じる場合でも、駆動させることが遅れる可能性が大きくなってしまいます。
そういうわけで、赤信号で一時停止している際では、ギアというのは「D(ドライブ)」のシフトに入れ、足はブレーキの上で待つというのが一番良いのです。
【やってはいけない:④】下り坂でシフトレバーを「N」に入れてはいけない。
下りの坂でシフトレバーを「N(ニュートラル)」のシフトにする事が、燃料のコストダウンになると思っている人は多いのではないでしょうか。
一見すると、この行ないは理になかっているとも感じられます。
坂道を下っているわけだから、シフトレバーを「N(ニュートラル)」にしておけば、重力の力だけにより進むことから燃費が良くなりそうなものに思えます。
ですが実際のところ、オートマチック車においては、シフトギアが「D(ドライブ)」に入っていたとしても、坂道をくだっている際は、燃料を節約するごとく、セッティングされているのです。
一方、上記で述べた理由と一緒でシフトギアを「N(ニュートラル)」に入れた場合、緊急事態に即座に車を運転する事ができないというリスクがつきまといます。
「N(ニュートラル)」にシフトを入れた場合では減速することのみで、絶対必要であっても速度を上げることが不可能となります。
さらに、この状態のエンジンというのは、最低限度の回転数で回っていて、オイルポンプも最低限のスピードで動いている状態。
それにより、エンジンの冷却効率が悪くなって、エンジンが摩耗と熱でダメージを受ける事になってしまいデメリット要素が多くなってしまいます。
【やってはいけない:⑤】トランスミッションを濡らしてはいけない。
トランスミッションに、水が入り込んでしまうと面倒な事になるのです。
残念なことに、かりにおちょこ一杯程度の水だったとしても、車のトランスミッションの中については大惨事になってしまいます。
水がトランスミッションに入ってしまった時は、トランスミッションについては交換する事になってしまうでしょう。
トランスミッションに入った水はクラッチの摩擦材に吸収してしまうのです。
これがクラッチプレートと素材をつなぎとめている接着剤を溶かしてしまって、更に水はサスペンションから流れ出してきて白いネバネバした物体になって、さまざまなパーツにまとわり付いてしまいます。
こうなってしまっては、もう取返しがつかないことになって、洗浄についてもできないのです。
他にも水はトランスミッションのパーツを錆びさせてしまいますので、おそらく、トランスミッションのオーバーホールが必要になってしまうようです。
オートマチック車は全ての人が容易に運転する事がが可能になる、すごく秀でたハイレベルな技術の賜物です。
ですが、デリケートなシステムでありますから、不適切な操作を行なってしまうと、故障させてしまう場合があるのです。
本日紹介させて頂きました行為は私を含め誰もがみんなやってしまう可能性が高いものばっかりです。
適切な操作でハッピーなカーライフを過ごしてくださるようお願いします。