最近は、対人関係がいつだってうまくいかない、意識している感覚でも同じ様な失敗をしてしまう、期限が守れない、物忘れが多くある・・・。
これはひょっとして「大人の発達障害なのだろうか?」と感じる人が増加していると言われています。
ネガティブキャラで人気がでた栗原類さんにつきましては、NHKの「あさイチ」で、「注意欠陥障害(ADHD)」の診断を受けているということを告白しました。
そして、SEKAI NO OWARIのボーカルの深瀬さんもラジオにより、発達障害を精神科で診断されたと告白しているのです。
更に、その診断に失望して、自分はどん底なんだと気がついた時に、「僕の世界が終わった、ここからスタートだ!」と反対に気持ちを新たにして、音楽の世界にチェンジしていったと言われています。
このような発達障害が最近になって増えたというのです。
また、どういうわけで、大人になってから判明して、どういう症状が存在するというのでしょうか。
本日は、大人の発達障害の特徴や生きづらさなどを詳細に紹介していきたいと思います。
目次
なぜ、大人になって「発達障害」と発覚するのだろうか?
原則的に、発達障害というのは、先天的な(生まれつき)障害であって、大人になってもたらされるということじゃありません。
発達障害とは、かなり昔より存在していた障害ですけど、理解されるようになりましたのは、最近のことなので、障害に気がつかないままに大人になってしまって、初めて発達障害の診断をもらい、今日に至るまで自分が苦手だと感じている事になる原因が障害だと理解し、そうなんだ・・と安心する人もいたり、障害を認められない人もいるとのことです。
そういう理由で、「大人の発達障害」というのは、大人に成長するまで発達障害に気付かないで、大人になってから診断を受けたりして、勘づいたりするケースを言うことになります。
それでは、どういうわけで、大人になってから気が付くのでしょうか??
これについては、学生時代というのは、発達障害を個性や苦手なことだろうと受け止めて、困難なことでも自分独自のアプローチでクリアしてきたのでしょうが、社会に出てトラブルに躊躇したり、困惑したりして、発達障害を勘づく人や抑うつ症状等がきっかけとなって、発達障害が見い出される人等が増加しているというわけです。
さらに、発達障害が軽症であるとか、標準以上の知能があった場合、本人の努力だったり、周りの配慮によって、その症状を補充できる事がかなりあります。
一例として、家族で一緒になって住んでいたとすれば、支払いや翌日の予定と言われるものを、確かめ合う事もできていたと考えられますが、1人暮らしになった途端に、一連の事が出来なくなり、自身も家族もオロオロするケースがあるとのことです。
そうして、精神科で診察してもらって生まれて初めて発達障害と診断されるというわけです・・・。
こういった局面で「大人の発達障害」という事を気付く人が多いということなのです。
大人の発達障害の特徴①:「場の雰囲気を汲み取ることが困難。」
その場の雰囲気が汲み取れなくて、その場では適切でない事をついつい、言ってしまうとか、全く無関係な内容を言ってしまうなどしてしまう。
話が分かりづらい。
話が長いと言われるような事がよくある。
上手に要約できないので、どうしたって話が長くなるが、かといって相手には上手いこと通じてはいない。
話をしていると自分自身でも、どういう事を話しているのだろうと、こんがらがる時がある。
学童期・思春期については、学校の文章問題を勉強することが苦手だった。
大人の発達障害の特徴②:「優先順位をつけることが苦手。」
一回でいくつもの事ができなくて、混乱してしまう。
何かに取り組んでいるときに、他の事を頼まれたりした時、どんなことを言われたのだろうかと、忘れていることがある。
大人の発達障害の特徴③:「集中しすぎてしまう。」
興味のあることについては異常な程に、集中してしまいます。
その集中というのは、周りの人に話し掛けられても、耳に入らず一睡もせずにおいても、集中を継続できるくらいである。
大人の発達障害の特徴④:「あいまいな表現が理解できてない。」
いちいち説明を加えてもらわないと理解がすることができず、「ちゃんとやりなさい」「適当でいいよ」などといった、不確かな表現の場合には、どうすればいいのかまるで分からない。
幼児期から現在まで「あそこ」「それ」というような、あいまいな表現がわかっていなかった。
大人の発達障害の特徴⑤:「初めての場所・行動にすごく緊張する。」
場所が変わっただけでも、緊張してしまうことになって、いつもやっている事も出来なくなってしまいます。
いきなり予定が変わったりしたら、どのようにしていいのか分からなくなってしまう。
慣れるのにすごく時間が掛かります。
大人の発達障害の特徴⑥:「感じたことをすぐさま言ってしまう。」
「正直すぎる」と言われる時がある。
相手が不愉快に感じることさえも、平気で言ってします。
それから、言葉の裏が読めずに、言葉自体を受け入れることから、冗談や遠まわしな言葉づかいが理解できていない。
大人の発達障害の特徴⑦:「感覚が神経質である。」
五感に神経過敏であって、肌触り(触覚)にこだわりを持ち、決まった衣服だけしか着なかったり、誰もが聴き取れない音でも勘づいてしまうなどする(聴覚)。
気掛かりな臭いがあったり(臭覚)食べ物の好き嫌いが激しかったりする(味覚)。
発達障害は治るのか?
現段階では発達障害というのは、根本的に「治す」ことは出来ません。
発達障害の特性というのは、その人が生まれもった「ものの感じ方・考え方・行動の仕方」と深く結びついていまして、そういったことを根本的に変えることなどできないからです。
そういった理由から「治療」のめざすことは、生活上の不適応を軽減させて「発達障害」を発達の「凸凹」の枠に収められるというような方法を見つけることになります。
そのようにするためには、どういうわけで、不適応が現れているのかについて検討して、例えて言うなら、改善策を習ったり、環境を変えたり、周りの人にサポートを求めるなどをして、どうしたら不適応を軽減できるかを色々なやり方により探っていくことになっていくのです。
その状況の下で安定的な「居場所」と「役割(仕事)」を見つけ出す事が目標になりますが、その時には、色々な支援機関を利用する事もできるのです。
自分や家族に当てはまっていることは、なかったでしょうか。
ひょっとすると、自分もそうなのではないか・・・。
夫が、子供が・・・と思い当たる事があったとしたら、一度検査を受けてみるのも良いのではないでしょうか。