1977年9月5日に宇宙に向けて、打ち上げられた「ボイジャー1号」。
それらの最大の目的については外惑星の探査だったのです。
1980年ともなると外惑星の探査とされるのは無事終えましたが、それ以降も稼働を継続していて、2012年になるとようやく太陽系から星間空間へと飛び出したのです。
そのようなボイジャー1号については、現在のところ、人工物の中におきまして一番遠くにある場所に存在するのだそうです。
従って本日は、ボイジャー1号の仕組みや今いる現在地など、興味深い情報を紹介させて頂きます。
ボイジャー1号というのは?
ボイジャー1号と2号というのは、アメリカの惑星探査機になります。
ボイジャー1号はボイジャー2号打ち上げの2週間後の1977年9月5日に打ち上げられたのです。
どういうわけで、1号の方が打ち上げが後になったのか、気にかかりますよね?
なんと、ボイジャー1号に不具合があったことにより、打ち上げの順番が変わってしまったようです。
ボイジャー1号の主要な目的というのは、木星や土星など外惑星の探査だったのです。
更にはそのミッション達成後、次のミッションだという、星間ミッションを始動させたのです。
そのようにして、ボイジャー1号は現在、人工物の中において、地球から一番遠い距離に位置していると公表されています。
ここまで長い期間、稼働を継続し、現在でも数多くのデータを送り続けるボイジャー1号。
明らかにハイスペックなはずだと考えても良さそうですよね?
ですがボイジャー1号が打ち上げられたというのは、40年以上も前の事です。
今、現在の技術と比較すると、全然、ハイスペックだとは言えないそうです。
例を挙げると、ボイジャーに備わっているコンピューターのメモリは、全部で69.63KBくらいです。
それって、インタネット上における、画像1枚分程にしかならないのです。
少なすぎて驚愕ですよね。
そういう理由から、データを地球に送信したら、そのつど古いデータに上書きしなければ、新しいデータを記録することが不可能のだそうです。
更に、ボイジャーに装備されているコンピューターというのは、1秒間に8万回の命令を実行する事ができます。
数字だけ見たら「非常に速い!」と思うかもしれないのですが、私たちが日常使うスマートフォンについては、1秒間に2億回の命令を実行する事が可能なのです。
それに対して比べると、とんでもなく、遅いという事が理解できます。
そのようにハイスペックではないボイジャー1号なのですが、過去にたくさんの業績を残しているのです。
1980年には最初の目的であった、木星・土星の撮影を終了。
1990年には「ライマンα線」の観測に成功。
2003年にはようやく太陽圏の末端部ヘリオシースに到達する。
2012年にはヘリオポーズの達成が確認され、星間ミッションを成功させました。
ボイジャー1号はどうやって動いている?
40年以上というもの間、宇宙を漂い続けているボイジャー1号。
「燃料は、なくなることがないの?」「動く仕組みというのは?」みたいに、気に掛かった人もいるのではないでしょうか?
ボイジャー1号には、2つのエンジンが装着されているのです。
ですが、そういったエンジンのみでは、太陽系を抜け出すのに欠かせない速度が出ません。
そのために取り扱われたというのが「スイングバイ」とされる技術です。
それというのは、惑星の近くを過ぎる時、惑星の万有引力と公転運動を利用して速度を変化させるというような方法です。
こうすることでボイジャー1号は、太陽系脱出に欠かせない速度を得る事に成功したのです。
余談ながら、ボイジャー1号のスピードというのは、時速6万㎞だとのことです・・・非常に大きなスピードですよね!!
ボイジャー1号は今どこにいる?現在地は?距離は?
地球からしても、圧倒的に遠い、人工物ボイジャー1号。
それでは、現在ボイジャー1号は現在地はどこで、どれくらいの距離があって、どこにいるのでしょうか?
2018年12月末の発表では、ボイジャー1号は地球から概算で217億㎞の距離にいるそうえす。
これというのは、地球との通信になると、20時間以上必要になる距離となります。
現在でも、太陽系脱出を目がけて進行していますが、電力の供給に取り入れられている原子力エンジンの出力が、段々と低下しているのだそうです。
この電力がゼロになっても、ボイジャー1号は進み続ける事が可能ですが、地球との通信については途絶えてしまうのです。
結局のところ、この電力がゼロになると考えられている2025年くらいに、宇宙探索につきましては終了になってしまう予定です。
更に残念なことですが、それまでに太陽系脱出をすることは難しいかもしれないと言われています。
地球外生命体への伝言。
ボイジャー1号については、地球との通信が途絶えた後になっても、太陽系脱出に向けて進み続けます。
そのようなボイジャー1号に課せられたもう一つの使命として「地球外生命体にゴールデンディスクを渡す事」があるのです。
このゴールデンディスクについては、たくさんの国の挨拶の言葉や・優れた音楽・動物たちの画像や自然の音・数学の計算式等が収録されているのです。
将来、私たちの未知の地球外生命体がこのディスクを発見し、地球の事を知るかも知れないのです。
これというのは何だかロマンのあるミッションだと言えますね。
ボイジャー1号のカメラ機能については、すでに停止されていまして、映像を見るというのは残念なことですが出来ません。
そうであっても、ボイジャー1号は可能な限りの力を屈指し、地球に休むことなく情報を送り続けているのです。
現在、ボイジャーだけじゃなく、色々な宇宙探査機が活躍しています。
ひょっとしたら宇宙の謎、解明に迫る情報が送られて来るかもしれないですね。
未来においても、ボイジャー1号を筆頭に宇宙探査機の活躍に期待していきましょう!