宇宙については、いまだに明らかになっていない事が、いっぱいあります。
更に認識していることでさえも、私たちの意識が追い付かない場合もあれば、想像の斜め上をいくことばっかりです。
なので本日は宇宙の秘められた中より、宇宙が今もなお、膨張し加速し続けているという事など、宇宙の不思議について紹介をさせて頂きます。
宇宙は無からできた?
宇宙の始まりに関して、大多数の専門家が色々な説を、打ち立てていると思われます。
現段階で有力な説というのは次のようなものになります。
1㎝より、更に更に小さな宇宙が突如として生まれ、それこそが、インフレーションという現象によって大きくなりました。
しばらくすると、宇宙全体が火の玉っぽくなるビッグバンと言われる現象が起こって、火の玉の中から素粒子や水素、ヘリウム等、多種多様な物質が構築されました。
それから、宇宙は膨張を続けつつも冷えていって、星や銀河等が形成され、このような宇宙が完成されたというわけです。
だとすれば、宇宙が誕生するより前に何があったのでしょうか?
このことも、宇宙の誕生の仕方と一緒でそれほどはっきりとしていません。
一般的には宇宙が誕生する前は、時間も空間も何にもない「無」とされていたと考えられています。
ですがリアルに確認する事は不可能なので、有名なホーキング博士であっても、解けない難問なんだそうです。
大多数の専門家が、この謎に取り組んでいるのですが、明らかになる日は、くるのでしょうか?
宇宙は光速以上の速さで加速し膨張している?
途方もなく大きい宇宙。
この宇宙というのは現在でもなお加速し膨張している事はご存知でしょうか?
この事実は相対性理論を元に、ロシアの宇宙物理学者フリードマンが弾き出した予測です。
この加速し膨張する宇宙のモデルをフリードマンモデルと言っています。
それ以降、宇宙は膨張するのか膨張しないのか論議が反復されてきたのですが、ようやくアメリカの天文学者ハッブルが、宇宙が加速し膨張しているという証拠を見つけたのです。
ハッブルは銀河を観測している過程で、遠くの銀河であればあるほど、速い速度で遠ざかっているということを発見します。
この発見がきっかけになって、宇宙は膨張し続けていて、その膨張する速度はどんどん加速している事がわかったのです。
現在、宇宙の膨張速度というのは、45億光年の距離で光速の40%程度だとされています。
更にその距離が遠ざかる程その速度は加速的に速まります。
計算していきますと、遥か遠くの距離であるとすれば、光よりも速い速度で加速的に膨張している事になるのです。
しかし、相対性理論では光より速いものは存在しないとされているはずですよね?
相対性理論というのは、物質においては、適用されるのですが、空間の膨張においては適用されないのだそうです。
それにより、宇宙空間が光速より加速的に速く膨張する事は、当然ありえることになります。
宇宙の果てはあるの?
宇宙に果てはあるの?というような疑問を、数多くの人が1回くらいは持ったことがあるのではないかと思います。
ですが仮に「これが宇宙の果てです」という風に言ったとしても、「だったらその先は?」となってしまうでしょう。
問いかけそのものが、矛盾を含んでいて、答えを出すことが困難な問題なのです。
けれど宇宙というのは、無限か有限かというような問いかけだとしたら、答えられるのではないでしょうか。
私たちの住む世界につきましては三次元の世界となります。
ただし、宇宙空間に関しては、時間を入れた四次元の世界となります。
四次元の世界につきましては、どうにも想像しづらいですよね。
ですから、まずは、線の上を歩くアリを想像してみましょう。
宇宙が無限であるならば、線の上をどこまで歩いても、隅っこなんて存在しないです。
ですがその線がループ状となっていたとしたらどうでしょうか?
線の上を歩くアリからすれば、無限なのですが、より一層高い次元からすればループの大きさについては定められていて有限ということです。
次に平面を歩くアリを想像して下さい。
無限の場合なら、限りなく拡大する大きな紙をイメージするといいでしょう。
ですが、アリが歩いているというのが平面ではなくて、ボールの上だとしたらどうでしょうか。
アリからすれば無限に感じますが、ボール全体を見ている人にしたら有限になります。
宇宙の構造も、この事と通じるものがあるといわれているようです。
宇宙の果てというのはないですが、その大きさにおいては限りがあるわけです。
何次元から見るかによって、その答えは変わってきます。
有限であって無限などという、いわば禅問答だと言えますね。
太陽系から一番近い地球型の惑星を発見した?
広い宇宙の何処かには、地球にそっくりの惑星が他にも存在していると言われています。
さらには、もうすでに発見されているのだそうです。
まさにそれが2016年に発見された「プロキシマb」と言われる惑星なのです。
この惑星については、太陽系からの距離が4.24光年と一番近いのだそうです。
この惑星の着眼点は、表面の温度が液体の状態の水が存在できる程度であるところ。
仮に水が存在したら、地球外生命体のいるかも知れないのです。
地球からそんなに遠くない所に地球っぽい惑星があるのかもしれないなんて、ものすごくワクワク・ドキドキしますよね。
ブラックホールは何もかも飲み込むのではない?
ブラックホールというのは光であっても、飲み込むと言われていまして、近づくものを例外なく吸い込む認識があると感じます。
ですが、正確に言うとこれというのは、誤認識なのだということが分かってきました。
あり得ないことかもしれませんが、太陽がブラックホールになってしまったとしましょう。(現実的には太陽がブラックホールになったりはしませんが)
ごく普通の印象だとしたら、「いずれ吸い込まれてしまう!」と考えてしまいます。
ですが現実は、地球も月も吸い込まれることなどありません。
どうしてかと言うと、太陽と一緒の重さのブラックホールに関しては、太陽と一緒の重力だけしか持たないからです。
太陽がブラックホールになったとしても、月も地球も太陽に引き寄せられることもなく、今までと変わりなく太陽の周りをぐるぐる回り続けるだけです。
だったら、ブラックホールに落ちようと近付いた時はどうでしょうか?
こういうケースも想定外に難しいのだそうです。
ブラックホールに落ちるためには、時速10万8000㎞以上加速することが絶対条件であるのだそうです。
これというのは太陽系を脱出するより大変だと言われています。
考えていたより、ブラックホールに吸い込まれるというのは、難しいことになりますね。
宇宙は現時点でわかっていることすら、「事実かそうでないのかはっきりしない」ことがよくありますし、仮に本当だとしても、「何だかハッキリわからない」ということばっかりです。
だからこそ宇宙のことをもっと知りたくなるのかもしれませんね。
宇宙の謎というのは、科学の進歩よりも、解き明かされたり、解き明かしたと考えていた事が誤っていたりというのを繰り返しているのです。
現在、理解している宇宙の事実も、ひょっとすると数年後には覆されるかも知れない。
これから先も宇宙の謎から目を離すことができませんね。