死刑囚の最後の抵抗(暴れる)!?当日の流れ。

死刑執行のイメージ

日本に関しては、先進国の中においても死刑制度を採用している数少ない国の一つとなっています。

2014年に、政府が発表した世論調査では、「死刑は廃止した方が良い」と答えた人々が全体の「大よそ10%」だったことに対し、「死刑も止むを得ない」と答えたのは全体の約80%だった。

一部においてですが、『日本から死刑はなくならない。』と予測する主張も存在するといわれています。
 
 
ですが、『一体、どういうプロセス(流れ)で死刑執行されるのだろうか、存じない。』というような方もかなりいると思います。

本日は、死刑執行当日のプロセス(流れ)についてご紹介します。
 

「死刑執行の当日」は予告もなしに、迎えます。 

 
仏間のある部屋のイメージ
 
死刑執行の当日というのはいきなり訪れます。

死刑囚において、執行を知らせるというのは「当日の朝」となります。

死刑執行当日の午前9時ごろに、処遇部門の刑務官と警備隊の数名が独房の扉を開け、死刑囚本人に「死刑の執行」を伝達します。

この時点で、他の事、何かやりかけていようがいまいが、片付けであろうと、荷物の整理であろうとも許されることなく、その状態でそのまま、処刑場へ連れて行かれる事となります。

それから、10時ごろには処刑される事となるのです。

伝達を受けた、死刑囚のリアクションについては、色々あって、謙虚に腹をくくる者も居れば、ショックを受けて立てなくなる者まで色々といるのです。

物を投げたり、暴れたり等、抵抗するような者もいます。

ですが、問答無用に、刑務官達が、両腕を抱えて、処刑場にかけて、連行してしまいます。

処刑場に及ぶまでに、連れて行かれるとひとまず、「仏間のある部屋」へ入る事となります。

そこの「仏間のある部屋」においては、香(こう)がたかれており、教誨師(きょうかいし)がお経を上げている部屋となっているのです。

希望する事で、遺書を書くことだって出来たり、他には、スイーツやくだものを食べる事もできるそうです。

更には、タバコが許される、拘置所もあったりします。

全てが終われば、「白装束」に着替えさせられて、顔に「白い布」をかぶせられ、手には手錠を掛けられ、隣に存在する「処刑場」へと連れて行かれる事となります。

暴れて、悪あがきする等の場合はその状態で、執行することすらあるそうです。

処刑場の部屋の中央に立つと、即座に刑務官が首にロープを巻きつけます。

そして、足も縛ります。

処刑場の部屋はガラス張りであるので、立ち合い人達は、ガラスの外側から受刑者の最期を見届けることになるのです。

この間、読経は継続してずっと流れ続けているのです。
 

死刑囚の処刑準備が完了した後は・・。

 
死刑執行する処刑場のイメージ
 
フロアを開いて、死刑囚を執行するボタンというのは、壁に5つくらい設置していまして、一つのボタンがスイッチとなっており1人の刑務官が担当する事となります。

このような執行するためのボタンに関しては処刑場の光景が見られないエリアに設置してあるそうなので、執行するためのボタンを押した刑務官が死刑囚が落下する一瞬を見ることがない環境になっています。

合図すると同時に、5人の刑務官が共にボタンを押します。

このボタンを押す、合図というのは、首にロープを巻きつけた刑務官が死刑囚より距離をとると即、出されます。
 
 
5つのボタンの中に於いて、実際にフロアを開けるボタンというのはただ一つ存在します。

他の4つについては、単に押すのみの、ボタンということになります。

このような構造としているのは、誰が押したボタンを通じてフロアが開いたというのを、明らかにしないためであります。

仕事ながらも、自分自身が押したボタンで処刑を行ったと分れば、その刑務官でさえも、これからずっと「自分自身が殺した」というような思いを抱いて、生きて行くことに繋がるので、刑務官の精神を考慮したシステムとなっています。
 
 
フロアが開くと同時進行で穴の中に、死刑囚は吸引されるみたいに落ちていきます。

2~3メートル落ちた時点で、ロープが伸び切り止まって、死刑囚の首に関しては強烈に伸びきってしまいます。

そうなると即座に、動かなくなります。

落ちてしまった際に、死刑囚がブランブランにならないように、押さえる刑務官もいるそうです。

死刑囚を押さえる刑務官は特別に手当てが出ると言われています。

死刑囚をそのまま、30分程度、吊るした状態のままにしておきます。

30分過ぎると、遺体は床の上に降ろして、着用しているものを全て、脱がして裸にして、点検を行う事となります。

医師と検事により、死亡が確かめられると、遺体については清掃されて、搬送用のエレベーターで遺体安置室に運ばれる事となります。

ボタンを押す担当を受け持った刑務官については、「現金2万円」が支給が施され、その刑務官達の今日の仕事については終了となります。

寺院等に出向いて、そのお金で供養して貰う方がほとんどだと聞いています。
 
 
死刑執行後は即座に遺族には連絡をします。

遺族がいないケースだと、法務省が火葬し寺院等に埋葬する事になっています。

大半の遺族が引き取りを断わると言われています。

その日の午後には、死刑執行が行われた事が法務省より広報される事になっています。

現在では、午前11時に発表というのが多いようです。
 

どんなわけで当日に死刑執行を伝えるのでしょうか?

 
1970年代頃までは、限られた刑務所において、「死刑執行を前の日」に本人に伝える事も行われていました。

ですが、死刑執行の前の死刑囚が「カミソリ自殺」する事件が起こったせいで、拘置所の責任を免れることを考慮して、現在は「死刑執行を知らせない」事は、死刑囚の精神的な安定の為の措置というような主張をされることもあります。

ですが、毎朝いつ死刑執行を伝えられるか、見当がつかない死刑囚は死刑執行通達に恐怖した上で毎日を過ごし、やがて、ある朝突如として(朝食後の午前9時と言われる)死刑執行を伝えられ、家族や弁護人であろうと、最期の別れをさせずに死刑を執行する伝統に対し、死刑賛成派においても、日本の死刑執行の秘密主義については批判的な認識が多いようです。
 

 
死刑を執行する場所については、日本全国に7箇所あります。

札幌拘置所、仙台拘置所、東京拘置所、名古屋拘置所、大阪拘置所、広島拘置所、福岡拘置所
 

 
土曜/日曜/祝日、年始年末は執行されることなく、これは以前からの伝統だということです。

反対に執行される確率が高い日というのは、国会が開かれていない期間、法務大臣の入れ替わりがなされるかも知れない直前、金曜日年末の仕事納めの日もしくはその前日となっています。