「月にはウサギが暮らしている」と言ったりしますが、なぜこんな事を言われるかというと、月の模様がうさぎの姿みたいに見えるためと言われています。
だけどよく観察すると、月というのは形は変化して姿が変わっていきますが、みえる面はいつも同じなのではないでしょうか?
「あれっ! 一体どうしてなんだ?」と思いませんか。
更には常日頃において視認できない月の裏側には何が存在するのだろうか?
月はどういった天体なのでしょうか?
それでは月がどのような天体であるのか、シンプルに検証していきましょう。
月は「水も大気」もない、乾ききった岩がほとんどの世界です。
月の大きさは地球の1/4、衛星の中では相当な大きさがあると言えます。
地球から月までの距離は、「約38万4400㎞」になります。
月の重力は地球の1/6位しかないかと思われます。
月に大気が存在しない理由は、重力が弱く引きつけておく事がが不可能だったのではないかと言われています。
月は大気が存在しないことが要因で昼と夜の温度差が過酷で、「昼は120度」「夜は-150度」程になってしまいます。
更には音も伝わる事がありませんから、閑静な世界であるとされています。
「月にはウサギが暮らしている」なんていうように言われていますが、「空気も水も」存在しない厳しい環境ゆえに、生物は存在していないと言われています。
月の裏側が見えない理由とは:VOL.1
月はいかなる時も地球に同じ面を見せています。
これについて果してどうしてなのでしょうか?
月は地球の周りを「公転」しております!
公転していると同時進行で「自転」もしています。
この「公転と自転の周期」がいずれも同じ「27時間程度」となっていまして、その理由で、月の裏側を見ることが不可能なのです。
月の「公転と自転の周期が27時間」と言うのが、1つ目の理由です。
余談ですが「公転と自転」が同じになる理由は、「潮汐力」が働いている事が原因です。
地球の近くの月の表面は、月の裏側と比較したら「地球近くの月の表面」の方が「地球からの引力」によって強く引っ張られています。
一方公転においての「遠心力」というのは、地球の裏側の方が強く働きます。
この2つの力によって、月は地球と月を接合する線に従って引っ張られることになります。
この力が「潮汐力」と言います。
引っ張られるために、月はラグビーボールのような形となっています。
長く伸びた部分が中心よりそれると、アンバランスになるため元に戻ろうとして、自転のスピードを整えます。
その影響を受けて「公転と自転」が同じ速さになるという事です。
月の裏側が見えない理由とは:VOL.2
月が一年中同じ面を地球に見せている2つ目の理由は、月の表側に鉄といった重い質量のある物体がたくさんあり、裏側の方には「カルシウム」等「重みがない質量の少ない物体」が多くある事があげられます。
それを受けて月の重心は中心より隔り、重い質量のある物体がたくさんある表側に片寄るというわけです。
「起き上がりこぼし」と言われる「おもちゃ」を知っておられるでしょうか?
「起き上がりこぼし」は底面におもりがついていて、重心が底面近くにあります。
よって何度、倒しても当たり前のように起き上がるワケです。
月にもこの事と同じ現象が生じているため、重心に近い表の面が、つねに地球を向くようになるになるというワケです。
月の表面と裏側は全然異なる
「月の裏側っていうのはどのようになっているのでしょうか?」って気がかりになった方も多いのではないでしょうか?
昔は月の裏側を観測を行う手段が無かったので、「宇宙人の基地が存在するのではないか?」なんていうようなあれやこれやと幻想を膨らます人々が大勢いたのだそうです。
そうして待ちに待った月の裏側の写真の初公表は、1959年の事となります。
月の裏側にはどういう状況だったのでしょうか?
残念ではありますがとりわけなにひとつこれというもはありませんでした。
しかしながら「月の表面と裏面」は、全く面構えが違う事が確認できました。
月の表面は、クレーターばかりの地域と、クレーターのあまりない海と言われる部分が存在します。
これについては昔「溶岩が流れ出た」後ではと定義されています。
でき上がったクレーターに溶岩が溜まり、そっくりそのまま凝固したことから平面的になったというわけです。
それに対して「月の裏側」は、クレーターに覆われて海はほんの少ししかありません。
それは月の裏面の地殻が表面より厚く、「溶岩が流れにくかった」からだと言われています。
でもなぜ表面と裏側で地殻にギャップが出来たのであろうかなど、詳しい事は不明確な状態です。
今後月の裏側に降り立つ事が出来て、裏側の石を持ち出す事が出来れば、月の裏側の謎の分析は大幅に進むのではないでしょうか。
太陽と並行して、人類にとって身近な天体「月」。
しかしながらそれらの概観は、依然として把握していない部分もあるのです。
世界的な規模で月の研究を進めているのですが、このことは月を開発する計画が実施されるからだと指摘されています。
一部には軍事的に利用しようと考える向きも存在します。
将来的に月を含む宇宙開発が、どういうカタチになっていくのか怖い面もありますが、楽しみですね。