「EMドライブ」というのは、2000年にイギリス航空宇宙エンジニアの「ロジャー・ショーヤー氏」が提唱した新たなる宇宙船の推進システムのことをいい、既存ロケットエンジンといった推進方法ではなく「電磁駆動」を駆使して、密閉された円錐状のコーン型容器においてマイクロ波を反射作用させる手段で、噴射剤はなしで宇宙船に推力を生じさせるというものになります。
まさにそれが実現できると、地球から月まで僅かばかり4時間で向かう事が可能で、火星迄は約70日、それに、従来の技術であれば数千年必要になると言われていた、太陽より4.2光年距離がある「アルファ・ケンタウリ(ケンタウルス座アルファ星)」まで、僅かばかり100年で到達することを可能にすると言われています。
従来「不可能」と判断され、研究員からは「そんなのはある訳がない。インターネットのデマ。オカルトだ。」と一蹴されることが殆どであった「EMドライブ」が、ここへきてオカルトではなくて、真実であった事が分かりつつあります。
物理法則を度外視した仕組み
今までにも中国だけに限らず世界各地の研究所で「EMドライブ」の実証実験が実施されて成功を遂げてきたのですが、それらの仕組みは今だ謎と指摘されています。
一番大きな問題は「運動の第3法則(作用・反作用の法則)力が相互作用によって起こるものであって、一方に作用する力ともう一方に作用する力は向きが逆で大きさが等しいと主張する経験則」に逆らっているポイントです。
通常は、推進力は「ロケットエンジン」等に見られるごとく進む方向の逆に反作用が必ず発生するため、噴射剤なしで推力を生じさせる「EMドライブ」は、既存科学の枠組みにおきまして100パーセント否定される原理により構成されている技術というものになります。
NASAは本格的に研究していたとのこと!
まさにそれが驚くことに、NASAの「EMドライブ」の未公開レポートがリークが行われ、実験に成功していた事が明らかになった!と「YahooUSA!」を含む大手メディアが報じているというのだ。
全世界の科学者の嘲笑の的であった科学技術が現在、現実的なものとなろうとしているのです。
2016年、「The Traveller」という人物がNASAの技術系フォーラムにジョンソン宇宙センターのプロジェクト「NASAイーグルワークス」の査読前の未公開情報をリークしたとの事です。
即座に「EMドライブ」に関した機密文書だと明らかになり、事の重要性に気づいたフォーラムメンバーが削除依頼を求めたとの事。
実のところ、2014年にも同研究チームは、「カンナエドライブ」と言われる「EMドライブ」で、「30~50μN(マイクロニュートン)」程の推進力を獲得できたと報告しているのです。
しかしながら、有効な実証結果になっていたというのに、物理学の常識におさまらないレポートであったことが理由で、多数の科学者は「EMドライブ」の存在を疑っていたのです。
ところが、今回のリークによってNASAが誰も信じない科学者など無視して、物理学界の鬼子「EMドライブ」の実験を継続し、改良を重ねている事が明らかになったワケです。
流出文書においては、イーグルワークスの研究者らは「EMドライブ」を使って1kW当たり1.2mN(ミリニュートン)の推進力を獲得する事に成功したと考えられています。
このことは地球上で1つのリンゴを空中に浮かせるために必要な力の900分の1と微力ではあるわけですが、夢の技術実現において確実に発展しているといえるのではないでしょうか。
今回流出した「EMドライブ」の実験報告書から考えて、どうやらNASAは必至で宇宙開発事業にテクニカルブレークスルーをもたらそうと考えていると想定されます。
実業家イーロン・マスク氏が、火星移住計画を10年以内に実現すると公表しているのですが、NASAが即座に旧来の燃料エネルギーに入れ替わる技術を探索している背後では、全人類を巻き込んだ宇宙開発事業が内密に進んでいるのかも知れません。
「EMドライブ」とは
「EMドライブ」とは「燃料」の要らない夢のようなエンジンである。
宇宙は広い、途中で「燃料がなくなる」これこそ、恐怖であるというのは誰にでも分かる、理屈だと思う。
そうなれば、帰ることすらできないし、どこに行く事も出来なくなる。
その「燃料」が要らないエンジンだったらどうだろうか?
かなりの「夢」が広がる話になってきます。
燃料を使わないで、密閉された円錐形の容器内でマイクロ波を反射させるのみで推力を得られるというエンジン。
という理屈なのですが、「地球の磁場」の関係があるので、その影響によるかもしれない。等のその「地球の磁場」の影響を全く受けずに「実験」をするという検証がまだ、出来ていないという事など、真空状態である宇宙に本当に動くかどうかの検証がまだできていないというのが現時点での見解だと理解しています。
これから「EMドライブ」が本当に燃料の要らない夢のようなエンジンなのかどうかという展開を見守りたいと思います。