平均身長が高く、世界一であるのは「オランダ」それはなぜなのか?
みなさんは世界一身長のおっきい国を知っておられますでしょうか?
「平均身長」はどこ国が比較的高いかが分かる、「世界平均身長ランキング」というのがあります。
最初に「世界平均身長ランキング」の男性版のランキングトップ10をご紹介させて頂きます。。
第10位 ギリシャ 178㎝前後
第9位 エストニア 179cm前後
第8位 ベルギー 179cm前後
第7位 オーストリア 179㎝前後
第6位 フィンランド 180㎝前後
第5位 アイスランド 181㎝前後
第4位 デンマーク 181㎝前後
第3位 スウェーデン 181㎝前後
第2位 ノルウェー 182㎝前後
第1位 オランダ 184cm前後
このランキングの通りにオランダが世界一高身長の国になります。
日本の平均身長と世界ランクは一番最後にご紹介させて頂きます!
更に言うなら、オランダは継続して連続で「世界平均身長ランキング」の首位を独り占めしているのです!
いったい、その秘訣は・・・何?
詳細をご案内させて頂きます!
オランダ人はかつては「チビ」でした!
驚くことに、200年以前まで、オランダ人は欧州の中においても背が低い方だったのです。
オランダ軍の資料によると、過去150年間で平均身長が20㎝もアップしたと指し示しています!
これほどまでの飛躍的伸びというのは、他の周辺諸国においても類が無く、オランダのみで起こったことです。
余談ですが、アメリカは150年間で「6㎝程度」しかアップしていないようです。
オランダが世界平均身長ランキング1位なった要因の従来の仮設
オランダ人の身長がどうして飛躍的にアップしたのでしょうか?
従来考えられてきた要因は何かというのは仮設ですが、下記の通りになります。
- 酪農国ですので乳製品を多量に食しているため。
- 欧州では1950年~70年頃まで、放牧している牛や豚が食べれる草に「成長ホルモン剤」が含まれていて、その肉を食べていたのが要因で。(現在はホルモン剤の使用は禁止されています。)
- 日射量が少なく、「気温の低い地域の生物であればあるほど体が大きくなる」といった「ベルクマンの法則」の説。
- 民主化が進展したために、一般市民においても富が浸透しちゃんとした食事をするということができることになったため
等が指摘されていたのですがしっかりした食事を摂れるようななったという諸事情はオランダだけの話ではなくて、「オランダ人のみが身長が大きくアップした要因」になると説得力に欠けるのではないでしょうか。
更に現在、これまでになかった説が発表が行われ、厚い支持を得ています。
オランダ人の遺伝子レベルの変化
英国大手新聞ガーディアンの報道には、「人間や動物」の行動体系や体つきの発達において検証しているロンドン大学のゲルト博士の研究が発表されたのです。
ゲルト博士は、オランダ北部在住の約9万5千人に向けての広範囲な疫学調査を実行しました。
該当者は1953年~67年生まれのオランダ人になります。
総合的に最も沢山の子供に恵まれていたのが、「平均身長を超える男性+平均水準の身長の女性」の夫婦の組み合わせだったのです。
分かりやすく言うと平均身長より7㎝を超える高い男性は、平均身長に比べて14㎝低い男性より子供の数が0.24人増す結果になったのだそうです。
男性につきましては、背が高いと第一子を儲ける年齢が上昇するのですが、結果として沢山の子供を儲ける大家族に繋がる流れが高かったとのことです。
一方で、女性は平均的な身長の女性が最も沢山の子供を儲けられましたが、生存率に関しましては、平均以上の身長の女性が出産した子供が一番高いものでした。
すなわち、オランダでは男女共に身長が高い子孫を残すのにより有利になる、という「自然選択」の結論として、平均身長が大きくなったと言えるのでは?ということを示します。
この度の調査に遺伝学的な要因は入っていませんが、この「自然選択」は未来に向けたより一層の研究に大きな影響に繋がるでしょう。
プロローグにおいて紹介させて頂きました世界平均身長ランキングですが日本人の平均身長は「男性が171㎝で49位」「女性は158㎝で57位」になります。